“森の妖精”のんびり、ゆったり…暖冬影響で早い開花も2月の積雪で“延長” 小鹿野でセツブンソウ見ごろ

陽の光を浴びて開花するセツブンソウ=3日午前10時ごろ、埼玉県小鹿野町両神小森堂上の節分草園

 埼玉県小鹿野町両神小森堂上地区の節分草園で、セツブンソウが見ごろを迎えた。約5千平方メートルの日本有数の自生地に咲き誇る、白くかれんな花々が来場者を歓迎している。3日は、「節分草まつり」が4年ぶりに開催。地元産の焼きしいたけ販売や甘酒無料提供などが行われ、会場がにぎわった。

 セツブンソウはキンポウゲ科の多年草で、地面から10センチほど伸びた茎の先に直径約2センチの5弁のがくを付ける。変異種の出やすい品種で、同園では八重咲きや二輪咲きなど、さまざまな種類の「森の妖精(セツブンソウの愛称)」が鑑賞できる。

 同園によると、今年は暖冬の影響で例年より1週間以上早く開花したが、2月に積雪が続いたため開花期間が延びている。このまま寒い日が続けば、今週いっぱいまで楽しめそう。

 開園時間は午前8時半から午後4時半。入園料は中学生以上300円。問い合わせは、町観光協会(電話0494.75.5060)へ。

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