猫の『純血種』にまつわる豆知識 世界で何種類くらいいるの?純血種かどうか誰が決めるの?

純血種とは

同じ品種同士の間に生まれた子供のことを「純血種」といいます。

純血種は決められた血統を守るために生まれた品種で、両親に血統証明書がない場合は純血種と認められないことがあります。

血統証明書(血統書)とは戸籍のようなもので、公的に純血種の証明がしたい場合には必要なものになります。

血統証明書の発行をしてくれる団体は複数あり、なかでも世界的に評価の高い血統登録団体を2つご紹介します。

TICA

TICAはアメリカ・テキサス州を本拠地とする世界最大の純血種及び家庭猫の血統登録機関です。また、キャットショー公認機関としても有名な団体です。

日本にも支部があり、猫の健康問題についての研究を進める財団も設立しています。

CFA

CFAはアメリカ・オハイオ州を本拠地とする世界最大の愛猫団体です。

血統登録の他にキャットショーや動物愛護活動なども行っています。

世界の猫種の数

世界各地にはさまざまな品種の猫が存在し、その数は60種類以上と言われています。ですがこれは品種登録団体に公認されている品種のみで、公認されていない品種も含めると世界には300種類以上の猫が存在しています。

長い年月をかけて進化を遂げてきた猫ですが、生まれ育った環境に合わせて進化した品種や突然変異で偶然生まれた品種、純血種同士を掛け合わせるなどをして人工的に生まれた品種など、さまざまなタイプがいます。

人気の猫種ベスト5

猫は多くの人々から愛されており、ペットとして人気の高い動物ですが、日本で特に人気のある品種をランキング方式でご紹介します。

品種ごとの特徴やその品種の猫に多い性格などもお伝えするので、これから猫をお迎えする方は是非参考にしてみてください!

第1位:スコティッシュフォールド

折れ曲がった耳が特徴の猫です。しかし、全ての個体の耳が折れ曲がっているわけではなく、耳が折れ曲がる確率は30%ほどと言われています。

穏やかで懐きやすく、甘えん坊な性格をしています。賢さもあり、初心者でもお迎えしやすいと言われる品種の猫です。

第2位:マンチカン

足が短く、小さな体が特徴の猫です。こちらの品種も全ての個体の足が短いわけではなく、足が短くなる確率は20%ほどと言われています。

穏やかで大人しい性格をしていますが、好奇心が旺盛で遊ぶことが大好きな一面もあります。

第3位:ノルウェージャンフォレストキャット

体が大きく、長毛が特徴の猫です。ふわふわしていて触り心地が良く、気品のある見た目をしています。

賢くて社交性もあり、優しい性格をしています。怒ることが少ない穏やかな性格なので多頭飼いにも向いています。

第4位:アメリカンショートヘア―

独特な縞模様が特徴の猫です。その特徴的な縞模様は「アメショ柄」とも呼ばれています。

好奇心が旺盛で身体能力も高く、明るい性格をしています。適応能力も高いので多頭飼いにも向いています。

第5位:ラグドール

名前の由来が「ぬいぐるみ」からきており、大きな体とふわふわな毛並みが特徴の猫です。

穏やかで落ち着いた性格をしてます。怒ることが滅多にないので小さな子供がいる家庭にも向いています。

純血種を迎える前に知っておきたいこと

それぞれ違った魅力のある純血種ですが、お迎えにあたって、知っておきたいことがあります。

純血種は両親と似た姿に成長し、品種ごとにある程度性格に傾向があります。そのため家族に迎えてからのイメージがしやすく、自分の環境に合った猫を選ぶことができます。

ですがその反面、近い遺伝子同士を繰り返し掛け合わせることで、遺伝的な病気にかかる可能性があります。純血種を家族に迎える場合は品種ごとの、かかりやすい病気の知識を身につけておきましょう。

まとめ

世界各地に300種類以上の猫が存在しますが、今後も新種の猫は増えるかもしれません。それぞれに違った魅力があり、見ているだけでも幸せな気持ちになりますね。

純血種には成長後の姿や性格をある程度予測できるといった利点もありますが、遺伝的な病気にかかるリスクもあるため、家族に迎える際には事前に調べて、しっかりと理解しておきましょう。

今回は人気の品種のみをご紹介しましたが、なかにはあまり名前の知られていない可愛らしい品種の猫もたくさんいます。気になる方は調べてみてください!

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