イマーシブ・フォート東京がオープン 物語の世界に“没入”体験

江東区に3月1日、新たなテーマパーク「イマーシブフォート東京」がオープンしました。目の前で起きる物語の一員となりその世界に没入するアトラクション=「イマーシブ体験」ができる施設を取材してきました。

お台場ヴィーナスフォートの跡地に3月1日開業したイマーシブフォート東京。3万平方メートルの広大な施設を舞台にした「完全没入体験」が楽しめます。

まず体験するのは、19世紀のロンドンを舞台とした名探偵シャーロック・ホームズの世界です。

記者:「劇のステージ上に一緒に立っているような感覚です。こんな近くで劇が進んでいくんですね。キャストが話しかけてくるんですね」

来館者は自由に動き回り、目の前で繰り広げられる物語に登場人物の1人として参加できます。名探偵ホームズが挑む難事件を鑑賞するだけではなく、時には事件の一端を担うことになってしまったり、一緒になって推理をしたりと、参加者の行動やキャスト側の誘導によって全く違う物語を体験することになります。

施設のコンセプトは「テーマパークを越える」「人生全とっかえ」。

目の前のアクションを鑑賞者としてではなく当事者として体験できる、これがイマーシブ、その世界に入り込む「没入体験」なんです。

続いてこちらは、猟奇的殺人鬼切り裂きジャックことジャックザリッパーの標的となってしまうホラー体験。無事に戻って来られるのか、没入体験ならではの臨場感あふれる仕掛けの数々にドキドキが止まりません。

そのほか「東京リベンジャーズ」や「推しの子」といった大人気アニメの世界など、12種類のアトラクションが用意されています。

記者:「初めてのイマーシブ体験だったんですが、夢中になってしまいました。ドキドキワクワクだけではなく恐怖もあり緊張もあり、いろいろな人生を体験したような気がします。同じ物語でも何度も経験するとまた別の物語に見えるような、不思議な経験でした」

施設を運営するのは、ユニバーサルスタジオジャパンや西武園ゆうえんちなど、数多くのテーマパークを手がけてきたマーケティング集団「刀」です。世界初となるイマーシブ体験のみに特化した大規模施設として、東京の新たなにぎわいを創出したいと意気込んでいます。

森岡社長:「超没入体験、これはなかなか従来のテーマパークではなしえない領域のハラハラドキドキがございますので。こんなに面白いライブエンターテイメントが世界にはあるのに、まだ日本のなかで普及できていない。そこを埋めたい、このユニークな感動を日本の皆さんにお届けしたい。初めてのイマーシブ体験をぜひ満喫してもらいたいと思います」

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