バスケットB1 長崎ヴェルカ4連敗 群馬に78―91 待望のホームでの勝利ならず…

【長崎ヴェルカ―群馬】第3クオーター3分、ヴェルカの馬場がゴール下に切り込む=県立総合体育館

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)第24節最終日は3日、長崎市の県立総合体育館などで11試合が行われ、長崎ヴェルカは東地区の群馬に78-91で敗れて4連敗となった。通算16勝25敗で西地区6位。
 ヴェルカは第1クオーター、攻撃でのミスが重なるなどリズムが悪かったが、フリースローから着実に加点した。24-26で入った第2クオーターは4分に馬場の3点シュートで34-32と逆転に成功。堅守からボンズらの速攻も決まり始め、48-45とリードして折り返した。
 第3クオーターは群馬の辻に3本の3点シュートを決められ、再び追う展開となった。早々にチームファウル5回になった中で、パーキンズらの3点シュート、小針のバスケットカウントなどで粘り、67-67で最終クオーターへ。一進一退の攻防が続いたが、ファウルがかさんだヴェルカに対し、群馬はフリースローを確実に決めた。
 第25節は6日、各地で12試合を実施。ヴェルカは同体育館で名古屋Dと対戦する。

◎敗戦も、示したチーム力 テーマの「闘志」随所に
 終盤に突き放され、ヴェルカは今節を2連敗で終えた。ファンが待ち望むホームでの勝利を届けることはできなかったが、この半年間で積み上げてきたチーム力を示すことはできた。「最後に押し切られたが、チームとして少しずつやりたいことが明確になってきている」。試合後、チームトップの15点を挙げた馬場からは前向きな言葉ばかりが出てきた。
 リーグ中断期間後のテーマの一つである「闘志」を、前半から随所に見せた。全員がルーズボールに飛び込む。リバウンドに飛ぶ。点差を離されても果敢な守備から連係ミスを誘い、速攻で得点を重ねて追いついた。

【長崎ヴェルカ―群馬】第3クオーター9分、ヴェルカの小針がシュートを放つ=県立総合体育館

 前半でほぼ勝負が決まった第1戦と違い、この日は終盤までどちらが勝ってもおかしくない展開。小針のバスケットカウントや馬場のブロックショットに沸き上がる大歓声。前田監督も「素晴らしいマインドセットで試合に入り、しっかりとそれを表現してくれた」とたたえた。
 それだけに、あと一歩で白星を逃がしたことが惜しまれる。前田監督は「失点が91。各クオーターを20点ずつに抑えないといけない」と反省点を挙げた。ただ、ヴェルカはB1の舞台で苦しみながらも、少しずつ成長を遂げている。進む道は間違ってはいない。

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