【日経平均株価】日経平均は週初にも4万円を突破か

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日経平均は4万円まであと10円に迫る

2024年3月1日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比744円63銭高の3万9910円82銭となりました。終値ベースで過去最高値を更新しました。ザラ場では一時、3万9990円と、心理的節目となる4万円まであと10円に迫りました。

前日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が最高値を更新したことから、東京市場でもアドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどが買われました。一方で、ファーストリテイリングなども上昇しました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比90ドル99セント高の3万9087ドル38セントで終えています。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、連日で過去最高値を更新しています。日本株も週初から底堅い展開になることが期待されます。週の早い段階で4万円突破もあるかもしれません。

今週は注目のイベントが多く行われます。5日には2月の米ISMサービス業景況感指数が発表されます。また、同日は米大統領選スーパーチューズデーです。6~7日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が行われます。FRBは年内に3回利下げを実施すると見込まれていますが、回数の減少や時期の後退などがあるかどうか発言が注目されます。8日には2月の米雇用統計が発表されます。

円相場は、一時1ドル=150円80銭台と円安・ドル高基調が続いています。150円台乗せでは口先介入も含めた為替介入が警戒されましたが、下値が堅いと見られてその後、円売りドル買いが継続しました。この後は、151円付近での為替介入の警戒感から、もみ合いになる可能性もあります。

5日の米大統領選スーパーチューズデーではトランプ前大統領の指名獲得が優位になっています。トランプ氏は自国の輸出産業を保護するためにドル安を志向しているため、トランプ氏の指名獲得が決まれば、ドルが売られる可能性もあります。

日経平均株価は過去最高値を更新しました。

4万5000円、5万円台も視野に入る

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末に終値ベースで最高値を更新していたことから、先週はこれをさらに更新できるかどうかが注目されました。実際には週初からローソク足の実体が短く小幅に下落するような動きになりました。しかし、週末1日には大きな陽線となるとザラ場ベースでも終値ベースでも最高値を更新しました。ザラ場では一時、3万9990円と、心理的節目となる4万円まであと10円に迫りました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は強い上昇トレンドを示しています。200日線、75日線、25日線と、主要な移動平均線が扇形に開いています。25日移動平均線からの乖離率も広がっています。このため、RSIなどオシレーター系の指標がやや過熱感を示すようになっていますが、急騰しているときには常に「買われすぎ」を示します。「そろそろ下落するはず」と、信用売りなどの逆張りに出るのはリスクがあります。「押し目待ちに押し目なし」とも言いますが、個別銘柄をこまめにチェックし、押し目を拾いたいところです。

まずは今週、4万円を突破し維持できるかどうかが注目されます。下値の固さが確認できれば、4万5000円、5万円などへと視界が広がります。目線を上に持ち、チャンスを生かしたいところです。

、4万5000円、5万円などへと視界が広がります。目線を上に持ち、チャンスを生かしたいところです。

参考資料

  • 日本経済新聞 日経平均株価

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