ギャングのボスの股間にかみついて離さない犬 リュック・ベッソン監督「DOGMAN ドッグマン」本編映像

2024年3月8日より劇場公開される、リュック・ベッソンが脚本・監督を務めた映画「DOGMAN ドッグマン」から、本編映像の一部が公開された。

ギャングのボスであるモラレスの前に、ガラケーをくわえたドッグマンの右腕であるジャック・ラッセル・テリアのミッキーが現れ、くわえていたガラケーを落とす。すぐさま着信音が鳴り、いぶかしみながらも電話に出るモラレス。「エル・ヴェルドゥゴ?本名は知らないけど―」と話し始めるドッグマンは、「誰だ?」と聞かれても「警察でもFBIでも敵でもない。状況的には唯一の友かな?」と煙に巻く。店の外から電話をかけるドッグマンは、入り口に待機させていたぺルジアン・シェパードドッグ・マリノアのポリーに合図を送り、ポリーは駆け出す。

「危ないから席を立たないで」とドッグマンから忠告されるものの、困惑顔のモラレス。「将来、家族を作りたいならなおさらに」と話すうちに、機敏に店内に侵入したポリーが、モラレスの股間にかみつく。悲痛な叫びをあげるモラレスのピンチに、ハンドガンを構える手下たちは何もできない。

「子供は好き?犬がかんでいるその意味は分かる?将来の子供を助けるから、マーサにも静かに子育てをさせて」と脅すドッグマン。彼らがみかじめ料を徴収して苦しめたクリーニング店・マーサのためだったことが明らかになる。モラレスに手を引くと約束させたドッグマンは、ミッキーにケータイを回収させ、その場から姿を消す。だが、このことがきっかけで、ドッグマンはモラレスから狙われることになるのだった。

「DOGMAN ドッグマン」は、実際の事件に着想を得て作られた作品。ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装をした男がおり、荷台には十数匹の犬がいた。“ドッグマン”と呼ばれるその男は、半生を語り始める。犬小屋で育てられ暴力がすべてだった少年時代。トラウマを抱えながらも、犬たちに救われ成長していく中で恋をし、世間になじもうとするが、人に裏切られ、苦しめられ、深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、絶望的な人生を受け入れ、生きていくため、犬たちとともに犯罪に手を染めてゆくが、“死刑執行人”と呼ばれるギャングに目を付けられる。

主演は、「アンチヴァイラル」で初主演を果たし、「ゲット・アウト」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「スリー・ビルボード」などに出演しているケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。音楽にはエリック・セラ、美術にはユーグ・ティサンディエと、ベッソン作品の常連が顔をそろえている。

【作品情報】
DOGMAN ドッグマン
2024年3月8日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
配給:クロックワークス
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