災害時の孤立状態を想定 四万十市の山間地域でドクターヘリを使った搬送訓練【高知】

地震や台風などの災害で道路が寸断する恐れのある山間の地域で、ドクターヘリを使って急病人を搬送する訓練が、3月3日に高知県四万十市で行われました。

四万十市の大屋敷地区で行われたのは、田んぼにドクターヘリを着陸させ、急病人を搬送する訓練です。山間にある大屋敷地区では地震や台風などの災害で道路が寸断し孤立する恐れがある一方、近くにヘリコプターが着陸できる場所がありません。このため大屋敷地区と周辺の3地区の住民たちが四万十消防に協力を依頼し、訓練を実施しました。

訓練では、ドクターヘリが田んぼに8枚の鉄の板を並べた縦横約5メートルの場所に着陸した後、急病人をヘリコプターに運び込むまでの手順を住民たちが確認しました。

能登半島地震では道路の寸断などにより多くの集落が孤立状態に陥ったことから、訓練には約100人が見学に訪れ、最悪の事態に備え対応を学んでいました。

© RKC高知放送