旧居留地が音楽で一つに♪ 長崎でフェス 園児、学生、住民ら9団体が出演

最後は出演者全員で「ふるさと」を合唱した=長崎市立大浦小

 長崎県長崎市の東山手、南山手地区の旧外国人居留地にある中学、高校の吹奏楽部や地域住民でつくる音楽グループなどが出演する「第12回長崎居留地ミュージックフェスティバル」が2日、同市上田町の市立大浦小であった。
 同フェスは、長崎居留地男声合唱団などでつくる実行委員会(桐野耕一委員長)が2012年から開催。今回は長崎居留地キッズコーラスや市立梅香崎中の吹奏楽部など9団体が出演し、約300人が訪れた。
 1月1日に能登半島地震が発生したことから、今年のテーマは「想(おも)いを寄せてエールを送ろう私たちの音楽で」。出演者が「ともだちになるために」などの童謡や「上を向いて歩こう」といった歌謡曲を、被災地復興への願いを込め歌や楽器で披露した。
 朝ドラ「ブギウギ」で流れる「ラッパと娘」を大浦保育園の園児がダンスするステージも。愛らしい姿に観客らが手拍子を送り、楽しむ姿が見られた。
 部員3人で活動する海星中・高の合唱部は初めての参加。丸田翠月さん(14)=海星中2年=は「地域の人たちと一体となって音楽を楽しむことができてうれしかった」と話した。

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