デニーズ「小倉知巳シェフ監修」新作 「シチリア風しらすのスパゲッティ」はセットでも

ファミリーレストラン・デニーズは2024年3月5日に、小倉知巳シェフ監修の新作を発売する。小倉氏は、東京・参宮橋駅の近くにあるイタリアンレストラン「Regalo」のシェフ。デニーズは、セブン&アイ・フードシステムズ(東京都千代田区)が運営する。

第二弾となる今回は、「シチリア風しらすのスパゲッティ」と「シェフおすすめ3品セット」の二種類。 J-CASTトレンドでは、「シェフおすすめ3品セット」を試食したうえでリポートしたい。

最初はサラダ、続いて卵料理、最後に...

まず、「ローストポークのサラダ」。ライムドレッシングをかけたサラダの上に、ローストポークとパンが添えられている。ドレッシングはフルーティーな味わいで、パンにつけて食べると風味が増した。

次は、イタリアの卵料理「貝柱のフリッタータ」が出てきた。「カレー」がポイントになっている。

カレー風味のソースがかかったオムレツの中に、貝柱。新しい食感がした。

「3品セット」の締めは、単品メニューとしても新発売される「シチリア風しらすのスパゲッティ」が登場した。瀬戸内産のしらすをメインに、ガーリックの豊かな風味と、ピリッとした辛味のあるペペロンチーノスパゲッティだ。

スパゲッティには、酸味を出すために「ケッパ」、甘みを出すために「アーモンド」、すっきりとした味わいを出すために「パセリ」が入っている。

スパゲッティは一般的に、水と油が均一に混ざり合わせる「乳化」と呼ばれる調理法を用いる。だが、「シチリア風しらすのスパゲッティ」は、乳化をしていない。理由は、「ところどころで、違う味を味わってほしいから」だという。

記者は最初から混ぜないで、まず、左端をすくって食べた。ピリッとした辛みがある。そのまま食べ進めていくと、アーモンドの甘みや、酸っぱさが感じられ、食べる場所で「違う顔」が味わえる、楽しんで食べられるスパゲティだった。

ドレッシングの味を何度も調整

セブン&アイ・フードシステムズ商品開発部長・友井勝彦さんに取材した。今回、新作を作るにあたって工夫した点を話してくれた。

デニーズはチェーン店のため、15歳の高校生からシニアの人まで、同じ料理を同じクオリティーで提供しなければならない。例えばサラダドレッシングの酸味を強くすると、シニアの人や若い人に向かない。同店ではシェフと共同で試行錯誤し、ドレッシングの甘みの良さを引き出すため、味を何度も調整し、試食を重ねたと明かした。

© 株式会社ジェイ・キャスト