短期契約ならフィリーズがスネル獲得に動く可能性も 米記者報道

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、昨季のサイ・ヤング賞受賞者でありながらFA市場に残ったままとなっているブレイク・スネルについて、各球団の幹部は「最終的にエンゼルスかジャイアンツと契約することになる」と考えているようだ。しかし、スネルが短期契約に応じるのであれば、別のチームが争奪戦に加わる可能性があるという。ナイチンゲール記者は「フィリーズはスネルと1年契約、または短期契約を結ぶことに興味を示している」と報じている。

自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞した直後という最高のタイミングでFAとなったスネルは、総額2億ドルを超えるような大型契約を希望しているとみられるが、シーズン開幕が近づくなか、そうした契約を得られる可能性は低くなってきている。有力代理人として知られるスコット・ボラス氏のクライアントであるコディ・ベリンジャーとマット・チャップマンはそれぞれカブス、ジャイアンツと毎年オプトアウトできる3年契約を結んだが、同じくボラス氏のクライアントであるスネルも同様の契約を結ぶ可能性が取り沙汰されている。

今オフのフィリーズは、自軍からFAとなった右腕アーロン・ノラと7年1億7200万ドルで再契約を結んだのが目立つ程度。ほかにはスペンサー・ターンブル、コルビー・アラード、ウィット・メリフィールドといった比較的小規模な補強にとどめている。各メディアの予想では、地区6連覇中のブレーブスとのあいだに依然として大きな戦力差があり、「打倒・ブレーブス」を実現するために短期契約でスネル獲得に乗り出す可能性があるようだ。

ただし、スネルはパドレスからのクオリファイング・オファーを拒否しているため、他球団が獲得した場合、ドラフト指名権を少なくとも1つは放棄しなければならない。短期契約でスネルを獲得するためにドラフト指名権を手放すべきかどうかは意見の分かれるところだろう。果たしてスネルはシーズン開幕までに新天地を決めることができるのだろうか。

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