チャップマン獲得のジャイアンツ 人員整理のトレードに動く可能性

日本時間3月4日、ジャイアンツはマット・チャップマンの獲得を正式発表した。日本時間3月5日には代理人のスコット・ボラス氏も出席してチャップマンの入団記者会見が行われる予定だが、それに先立って、ファーハン・ザイディ編成本部長がメディアの取材に応じ、今後の補強プランについて言及。チャップマンの加入で内野手が人員余剰となったため、トレードを検討していることを明らかにした。また、故障者が続出している先発投手陣の補強を行う可能性については、完全に排除することはしなかった。

チャップマンの加入により、ジャイアンツはチャップマン、ウィルマー・フローレス、J・D・デービスとレギュラークラスの三塁手を3人も抱えることになった。ケーシー・シュミットやデービッド・ビヤーといった若手もおり、明らかに人員余剰気味になっている。そうした状況を受け、ザイディ編成本部長は「トレードを行う可能性は確かにある。ただし、差し迫った動きはない」とコメント。「我々はすべての選手を気に入っている。誰を優先してトレードに出すか、具体的なプランはない。まだ時間は残っているので、キャンプが終わるまでに1~2件の動きがあるかもしれない」とした。

最もトレードの可能性が高いとみられるのは、昨季まで正三塁手を務め、今季終了後にFAを控えるデービスだ。ボブ・メルビン監督は、デービスに対して「自分のやるべきことを続けなさい。物事がどう転ぶかなんて誰にもわからない。春のこの時期に、明日何が起こるなんて誰にもわからない。故障者が出るかもしれないし、トレードが起こるかもしれない。気持ちを切らさずにいることが大切だ」とアドバイスを送ったようだ。

また、ジャイアンツはブレイク・スネルの獲得に興味を示していることが報じられているが、ザイディ編成本部長は「若手投手を評価したうえで考えたい」としている。先発投手陣に故障者が続出している状況だが、まずは現有戦力で穴埋めができるかどうかを判断する方針のようだ。ただし、「補強をしないと言っているわけではない」と含みを持たせており、「必要であれば、ぜいたく税ラインを超えてもいいと思っている」とコメント。条件次第ではスネル獲得に動く可能性もありそうだ。

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