スーパーフォーミュラ、ゼンカイレーシングとのパートナーシップ締結を発表。“サーキットの外”で新たなファン獲得目指す

 全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)を開催する日本レースプロモーション(JRP)と、レーシングシミュレーターの開発、eモータースポーツイベントの開催・運営を手掛けるゼンカイレーシングは3月4日、スーパーフォーミュラのブランド訴求と新しいファン層の獲得を目指すべく、パートナーシップを締結したと発表した。

 ゼンカイレーシングは、スーパーFJやv.Granz、VITAなどのレースへも自社で参戦し、リアルレースで得た知見やノウハウをもとに本格派レーシングシミュレーターを開発する日本のビルダーだ。2022年には『SF14』の実車カーボンモノコックを活用したリアルトレーニングシミュレーター『ZR-SF14-Formula』を開発し、大きな注目を集めた。

 同社はレーシングシミュレータービルダーとして、鈴鹿市などが主催する『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE』をはじめとするeモータースポーツイベントに積極的に出展・参画してきたほか、自社でeモータースポーツ大会の開催・運営を手掛けるなど、シミュレータービルダーの枠を越え、eモータースポーツ分野において様々な取り組みを行っている。

 今回のパートナーシップ締結について、JRPとゼンカイレーシングは「JRPの持つリアルレース運営の知見とノウハウ、ゼンカイレーシングの持つバーチャルレース運営リソースといった両社の知識やリソースを有効に活用し、スーパーフォーミュラのブランド訴求、そして新しいファン層の獲得を目指すものです」としている。

 具体的には、JRPとゼンカイレーシングがタッグを組み、『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE』に代表される“サーキットの外”のeモータースポーツイベントに継続的に出展・参画することが計画されている。“サーキットの外”のイベントに積極的に出展・参画し、「これまでサーキットを訪れたことがない、新たなファン層の獲得。またイベントを通じたファンの皆さまとのコミュニケーションの活性化、加えて自治体連動での地域活性化も目指します」ということで、今後の展開が気になるところ。

 また、両社のタッグはオフラインイベントに限ったことではないようだ。JRPとゼンカイレーシングは「オンラインでも大会や交流が可能なeモータースポーツの利点と、ゼンカイレーシングのバーチャルイベント運営の経験とノウハウを活かすことで、リアルとバーチャルの両側面からスーパーフォーミュラの認知拡大とブランド訴求、さらにはリアルレースとバーチャル体験が生み出す無限の可能性を追求し、モータースポーツの新しい楽しみ方を提案していきます」としている。

 日本のレーシングシミュレータービルダーとして急成長を続けるゼンカイレーシングとスーパーフォーミュラのタッグは、今後どのような展開を繰り広げるだろうか。続報を心待ちにしたい。

■ZENKAIRACING official Web Site:https://zenkairacing.com

スーパーフォーミュラ・SF14のモノコックをベースに開発されたゼンカイレーシングのシミュレーター『ZR-SF14-Formula』
スーパーフォーミュラ・SF14のモノコックをベースに開発されたゼンカイレーシングのシミュレーター『ZR-SF14-Formula』
2023年12月16〜17日に開催されたeモータースポーツ体験イベント『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』
日本のレーシングシミュレーターであるゼンカイレーシング

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