「4回連続で彼らを倒せる」ウルブズが今季対戦成績でキングスに負け越すも、マクダニエルズはプレーオフでのリベンジに自信<DUNKSHOOT>

現地時間3月1日(日本時間2日、日付は以下同)、サクラメント・キングスは敵地ターゲット・センターでミネソタ・ティンバーウルブズと対戦し、延長の末に124-120で勝利。同点12度、リードチェンジ25度の激戦を制し、ウルブズとのシーズン戦績を2勝1敗で終えた。

この日はシックスマンのマリーク・モンクがゲームハイの39得点に4リバウンド、4アシストと大暴れ。さらにドマンタス・サボニスが21得点、15リバウンド、8アシスト、3ブロック、キーガン・マレーが17得点、5リバウンド、2スティール、デイビオン・ミッチェルが16得点、ハリソン・バーンズが14得点をマークし勝利に貢献した。

平均26.9点に4.2リバウンド、5.6アシスト、1.9スティールを記録するディアロン・フォックス(ヒザ)を欠きながら勝利したことで、キングスは今季ウルブズのホームで2勝を挙げたリーグ唯一のチームに。

2日を終えた時点で、ウルブズはウエスタン・カンファレンス首位の42勝18敗(勝率70.0%)で、キングスが同7位の34勝25敗(勝率57.6%)。今後の戦い方、プレーイン・トーナメントの行方にもよるが、両チームがプレーオフのファーストラウンドで対戦する可能性もある。
もっとも、NBAには“レギュラーシーズンとプレーオフは別物”というフレーズが知れ渡っているように、シーズン中の対戦戦績がプレーオフにおけるシリーズの勝敗を決定づけるとは限らない。

ウルブズでスターターの一角を務めるジェイデン・マクダニエルズは、この試合でチーム最多の26得点に7リバウンドと活躍。そして試合後に地元メディア『Star Tribune』へこう語っていた。

「彼らがここへ来ようと、僕は本当に心配しちゃいないよ。僕らが(プレーオフで)対戦することになったとしても、4回連続で彼らを倒せるというすごい自信がある」

この試合、ウルブズではマクダニエルズのほか、カール・アンソニー・タウンズが19得点、6リバウンド、5アシスト、ナズ・リードが18得点、7リバウンド、ルディ・ゴベアが16得点、16リバウンド、3ブロック、マイク・コンリーが14得点、8アシスト、2スティールをマーク。
だがチーム最多の平均26.3点に5.2リバウンド、5.1アシスト、1.2スティールを記録するアンソニー・エドワーズが第一子誕生のため、前半に11得点をマークするも後半と延長を欠場。つまり1日の一戦は、両チームにとってベストメンバーではなかった。

今年エドワーズとともにオールスター入りを飾ったタウンズはこう話す。

「ゲームが競ってくれば、(キングスは)僕らに規律があるのかどうかをテストしてくる。自分たちはその実態を見せることができていない。その気概が、チャンピオンシップチームになるためには必要なんだ。だから僕らはその点を磨いていかなきゃいけない。

まだ数試合残されているけど、いいテストが待ち受けている。特に今月は自分たちの戦い方を磨いていく機会になる。4月末にプレーできる準備ができているか確かめるために必要なんだ」
ウルブズはキングスとの試合日程こそ終えたものの、今月は3位のデンバー・ナゲッツ(42勝19敗/勝率68.9%)、4位のロサンゼルス・クリッパーズ(38勝20敗/勝率65.5%)と2試合ずつ組まれている。

昨季プレーオフで、両チームはいずれも1回戦敗退を喫しているだけに、今季は是が非でもセカンドラウンド進出を飾りたいはず。約1か月半を残すレギュラーシーズンで、どこまでチームとしてのアイデンティティを確立できるかが、ポストシーズンの行方を左右することになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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