FRB、資金バッファー枯渇なら資産の下限探る必要も=ダラス連銀総裁

Howard Schneider

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は1日、主要な資金バッファーが枯渇した際には、連邦準備理事会(FRB)は保有資産をどの程度の水準まで減らせるかを手探りで模索することが必要になるとの見方を示した。シカゴ大学ブース・ビジネススクールで開かれたイベントでの発言。

ローガン氏は、金融機関がFRBの翌日物リバースレポ(ONRRP)を利用し続けている限り、政策当局者は銀行が十分な準備高を備えていると確信することができると説明した。

一方、ONRRPの残高が低水準に近づいた場合には資産の減少を鈍らせるのが適切であり、ONRRPがゼロになれば「余剰流動性がどの程度残っているかを巡り不確実性が高まる」と指摘。「十分な水準」を事前に特定することは不可能であり、「金融市場のスプレッドやボラティリティーを観察して探ることが必要になるだろう」と述べた。

ONRRPの利用は、昨年の2兆3000億ドル前後が先月末には5000億ドル程度に減少するなど、急激に落ち込んでいる。

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