イラン国会選、投票率は歴史的低水準 強硬派が多数派維持へ

[2日 ロイター] - イランで1日に実施された国会選挙(定数290)は投票率が歴史的な低水準となったもようだ。途中結果では強硬派が多数派を維持するとみられる。

国営イラン通信(IRNA)が2日伝えたところによると、投票総数は2500万票余りで有権者の約41%に相当する。イラン紙ハムシャリは投票総数を2500万票程度と推計。同国紙ハムミハンは投票率を約40%とした。

投票率がこうした水準で確定すれば、1979年のイスラム革命以降で最低となる。

国会選には約1万5000人が立候補したが、穏健派や保守派の有力者が出馬できなかった上、イスラム革命の思想に忠実な強硬派や一部保守派が中心の争いとなっているため、改革派は自由で公正な選挙ではないと主張している。

最高指導者を選出する権限がある専門家会議選挙(定数88)も同時に実施された。穏健派の代表格ロウハニ前大統領は事前審査で排除されたため、穏健派から批判されている。

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