James Oliphant Gram Slattery
[グリーンズボロ(米ノースカロライナ州) 2日 ロイター] - 米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いで独走するトランプ前大統領は2日、本選でのバイデン大統領との再戦に照準を合わせていると述べた。一方トランプ氏に挑むヘイリー元国連大使は、本選で勝てるのは自分だとして支持を呼びかけた。
指名候補選びの序盤のヤマ場となる5日の「スーパーチューズデー」を前に両候補は南東部のノースカロライナ州入りした。
ヘイリー氏はローリーのダウンタウンで約1000人の支持者を前に演説し、トランプ氏が前回の大統領選挙や連邦議会選で失望を招いたと述べ、「選挙で実際に勝てる候補者が必要だ」と訴えた。
トランプ氏はグリーンズボロで開かれた集会でヘイリー氏についてほとんど言及せず、バイデンへの攻撃にほぼ終始した。
ノースカロライナ州の予備選はトランプが圧倒的に優勢とみられている。ただノースカロライナ大学のトム・リトル教授(政治学)は、南部州における特に穏健派や無党派層のトランプ氏に対する支持の度合いを占うことになるだろうと話した。
同州では無党派層も共和党予備選に投票できる。同様の制度を採用するニューハンプシャー、サウスカロライナ両州ではヘイリー氏が健闘した。
トランプ氏は2020年の大統領選では自分が勝っていたとの根拠のない主張を繰り返し、今回は「大きすぎて不正操作できない」勝利を挙げることが目標だと述べた。
大統領選で民主党候補がノースカロライナ州で勝利したのは08年のオバマ氏が最後。世論調査ではトランプ氏がバイデン氏をリードしている。