冬型長続きせず 全国的に気温高かった 今冬の天候まとめ

平均気温平年差の分布(出典:気象庁HP)

 気象庁は1日(金)、今冬(2023年12月~2024年2月)の天候のまとめを発表した。全国的に気温が高く、東北で冬の平均気温の高い記録を更新した。降雪量は、北日本の日本海側でかなり少なく、東・西日本の日本海側で少なかった。

暖冬だが変動大

降水量平年比の分布(出典:気象庁HP)

 今冬は、冬型の気圧配置が長続きせず、2月を中心に南から暖かい空気が流れ込んだ時期があったため、気温は全国的にかなり高かった。ただ、気温の変動が大きく、12月中旬後半~下旬前半にかけてと、1月下旬に、一時的に冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込み、日本海側で大雪となった所もあった。 12月23日には、輪島(石川)で日降雪量が60センチを記録し、観測史上1位を更新した。1月24日~25日の大雪では、名神高速道路の関ケ原インターチェンジ付近で車の立ち往生が発生し、最大約770台が身動きがとれなくなった。

2月に太平洋側で大雪も

日照時間平年比の分布(出典:気象庁HP)

 東日本の太平洋側と西日本は、2月を中心に低気圧や前線の影響を受けやすく、2月5日~6日にかけては南岸低気圧の影響で、東日本の太平洋側を中心に、平地でも大雪となった。また、2月26~27日にかけては、日本の東の発達した低気圧の影響で、北日本の太平洋側で大雪となった所があった。

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