中国大使館、駐米フィリピン大使の南シナ海巡る発言を非難

[北京 3日 ロイター] - 在フィリピン中国大使館は3日の声明で、フィリピンのホセ・マヌエル・ロムアルデス駐米大使の南シナ海を巡る最近の発言について、「基本的な事実を無視している」と強く非難した。

声明は、ロムアルデス氏の発言は「南シナ海問題を不用意に誇張しており、憶測であり、中国に対する悪意ある中傷だ」と反発。同氏は中国脅威論や被害妄想の拡散をやめて、「他国の代弁者としての行動」を控えるべきだとした。

ロムアルデス氏は2月28日、米国は南シナ海問題と台湾問題を大きな懸念と見なしているが、小競り合いが実際に起きていることを考えると、「本当の火種」は西フィリピン海(南シナ海)だとの認識を示した。

中国とフィリピンの間では南シナ海における一連の衝突を巡り非難の応酬が起きており、緊張が高まっている。

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