韓国、職場離脱の医師らに法的措置 医療機関に立ち入り検査開始

[ソウル 4日 ロイター] - 韓国の曺圭鴻保健福祉相は4日、政府による大学医学部の定員増方針に反発して研修医が職場を離脱している問題で、法的措置を取るため当局が医療機関の立ち入り検査を始めると述べた。

2月20日以降、全国の約7割に当たる9000人余りの研修医らがストを行い、手術や治療がキャンセルされるなど支障が出ている。

政府は2月末までに職場復帰しなければ、医師免許停止などの措置を講じる可能性があると警告していた。

曺氏は会見で「職場に戻っていない研修医を確認するためきょうから立ち入り検査を行い、法と原則にのっとり措置を講じる」とし、「職場復帰していない医師は、各自の進路に重大な問題が発生しかねないことを留意してほしい」と述べた。

ソウルでは3日、医師協会が医学部入学定員の拡大に反対する大規模集会を開催した。

© ロイター