中国首相会見「数年間やらない」 全人代閉幕、恒例も実施せず

中国の李強首相

 【北京共同】中国の全国人民代表大会(全人代)の婁勤倹報道官は4日記者会見し、全人代最終日の11日に李強首相が記者会見を開く予定はないと明らかにした。「特別な事情がない限り、今後数年間は首相会見を開かない」と表明した。中国は全人代閉幕後に首相が記者会見するのが恒例で、国内外の記者の質問に答える事実上唯一の機会となっていた。

 経済政策を所管する首相の記者会見は国際的にも関心を集めてきた。会見を見送る背景には3期目の習近平国家主席の「1強」体制の下で首相の権限が縮小されたことに加え、経済減速や解任が続いた閣僚人事に関する質問を避けたのではないかとの見方が出ている。

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