食の安全と人権守ろう 群馬・前橋市で国際女性デー県集会

「地域で育んできた在来種を守ることが大切」と話す鈴木教授

 国際女性デー(8日)を前に、2024年国際女性デー県集会(同実行委主催)が3日、群馬県前橋市の県青少年会館で開かれた。参加者184人が食の安全意識を高め、人権を守る気持ちを新たにした。

 元農林水産省職員で、東京大大学院の鈴木宣弘教授が「世界で最初に飢えるのは日本」と題して講演。国内の食料自給率が低いことや、農薬の制限が少ないことなどを主張し、「命や環境を守っている農業を国民が支えるのは、欧米では常識になっている」と力を込めた。

 県医療労働組合の古川真由美書記長が、看護師不足の現状についても報告した。

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