【ガーデニング】春に咲く青い花9選。草丈別に組み合わせよう!

春ですね。今年はどんな花を咲かせようかとワクワクします。春のやわらかな日差しを浴びて人気なのは、青い花。すっきり浮き立つ花を、花壇やベランダいっぱいに育ててみませんか。どんな花をどのように配置したらステキに見えるか、ヒントがあります!

★春に咲く黄色い花★

花の組み合わせは、開花期と草姿に注目しよう

草花にはパンジー&ビオラのように半年もつぎつぎに咲き続ける花がある一方、チューリップのように1週間ほどで散ってしまう花もあります。できれば開花期の長いものを中心に、短期間でもスポット的に楽しめる目立つ花と組み合わせたいもの。

園芸店ではすでに咲いている草花が多いので、1花が終わっても次の花が咲き出すのか、このあとどのくらい咲き続けるのか、店頭で尋ねてみるとよいでしょう。1花が咲き終わっても、花がらを摘んだり花茎を切り戻すことで、二番花が咲くものが意外に多いのです。

また、買ったときは小さな苗でも、春には草丈がどんどん伸びる(高)タイプや、それほど高くならないけれどこんもり育つ(中)タイプ、草丈は低くてぐんぐん横に広がっていく(低)タイプがあります。

春に咲く草花は比較的コンパクトな草姿が主流ですが、上記の3タイプを組み合わせることで、どの花もよく見えて立体的な組み合わせになります。

<植えつけ見本>
1)(高)タイプを最後列に30㎝間隔で植え付け
2)20~30㎝手前に(中)タイプを20㎝間隔で植え付け
3)20~30㎝手前の最前列に(低)タイプを20~30㎝間隔で植え付け

(中)タイプの間に(低)タイプを植えるのもアリです!
できれば1株ずつ1列ではなく、2~3株ずつ植えると見栄えがします。
また、見本より前後左右の間隔をやや詰め気味に植えると、植え付け当初から見栄えがします。

鉢植えなら、(高)(中)タイプを直径21㎝以上の鉢に、(低)タイプを直径15~18㎝の鉢に植え、葉が触れ合わない程度の間隔で並べてみましょう。

では、実際に3タイプの青い花にはどんなものがあるか、見ていきます。

草丈の高いルピナスとヤグルマギク

草丈別に組み合わせたい青い花9選

草丈が高めのグループ

ルピナス

開花期/4月下旬~6月
草丈/30~120㎝

近年はコンパクトな品種がふえていますが、花穂だけで50㎝以上にもなる大型品種もあります。葉の形も独特で、存在感のある植物。花壇後方に群植して視線を引きつけましょう。暖地では夏越しが難しい。

ヤグルマギク(セントーレア)

開花期/4~7月
草丈/20~100㎝

ヨーロッパ東南部の原産ですが、寒さに強く育てやすいため日本でも長く親しまれてきました。青色のほかにピンクや白色などもあり、取り混ぜて咲かせるのもかわいらしい。夏には枯れる一年草です。

アンチューサ

開花期/4~6月
草丈/20~120㎝

毛の生えた茎葉にワスレナグサに似た小花を咲かせます。花は小さくても花色が鮮やかで、花中央の白色が引き立ち、ブルーガーデンで人気です。多年草ですが、高温多湿に弱いため風通しよく水はけよい場所が適します。

草丈が中くらいのグループ

ブルーデージー

開花期/3~5月、10~12月
草丈/20~50㎝

学名のフェリシアで呼ばれることもあります。曇天では花弁が外向きに巻きがちですが、晴天にパッチリ開いた花はかわいらしい。斑入り葉の品種に人気があります。熱帯原産の植物で寒さに弱いので一年草扱いにします。

ブルーベル

開花期/4~5月
草丈/20~40㎝

かつての学名シラーやスキラと呼ばれることも。店頭に並ぶのはほぼスパニッシュブルーベルですが、花穂が枝垂れるイングリッシュブルーベルという種類もあります。植えっぱなしで毎年よく咲く球根植物です。

ムスカリ

開花期/3~5月
草丈/15~30㎝

次々に立ち上がる花茎(花柄)にブドウの房のように花が咲くユニークな姿。公園などで一面に咲かせ、川の流れのように見せる植栽も人気です。近年は水色やピンクや白の品種も出回っています。植えっぱなしOKの球根植物。

草丈が低めのグループ

ネモフィラ

開花期/4~5月
草丈/10~20㎝

各地の公園で一面に咲かせる植栽が人気に火をつけました。草丈低く横に広がりながら咲き続けるので、グラウンドカバーや寄せ植えの縁取りにも向きます。暑さや蒸れに弱い一年草。秋にタネまきするか春にポット苗で。

ベロニカ‘オックスフォードブルー’

開花期/4~5月
草丈/約10㎝

トラノオのような花穂が立ち上がるタイプが主流のベロニカのなかで、小花を群れ咲かせて這うように広がるタイプ。花が終わっても紫を帯びた葉群が美しいグラウンドカバーになります。日陰気味の場所で夏越しすると、翌年も開花。

ワスレナグサ

開花期/3月下旬~5月
草丈/10~30㎝

学名のミオソティスで呼ばれることもあります。可憐な小花を群れ咲かせるさまが美しく、数株まとめて植えたい花です。水切れに弱いところがあるので、鉢植えでは気をつけて。暑さに弱いため、暖地では花後に枯れます。

青い花を引き立てる色の組み合わせ

青い花はそれだけでもちろんステキですが、白い花をそばに植えると爽やかさがより引き立ちます。白はどんな色とも相性バツグン。また、青は同系色である水色や紫、ピンクなどとよく調和するので、グラデーションを描く組み合わせも魅力的です。

青の反対色である黄色やオレンジ色を合わせると、お互いにビビットに引き立て合います。ブルーガーデンの中にも少しだけ「さし色」を加えることで、青の美しさが一層際立つものです。

春は園芸店に色とりどりの花々が並ぶので、ぜひ花色にこだわった植栽を楽しんでみましょう。

同系色のヤグルマギク
ワスレナグサと反対色のチューリップ

※2023年3月1日に配信した記事を再編集しています。


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