「ヘラヘラしていると思われる。自分に自信を持つにはどうしたら?」お姉さまの回答が胸に刺さる

叶姉妹がパーソナリティを務めるトーク番組、「Spotifyオリジナル 叶姉妹のファビュラスワールド」。
2月27日に配信されたエピソードの中では、リスナーから寄せられた《自信を持って自分の考えを表現するにはどうしたらよいか》というお悩みを紹介し、恭子さんと美香さんが回答した。

叶姉妹 / Via Instagram: @kano_sisters007

お便りの内容は、以下の通り。
《私は、自分自身の考えがすごく強くある人間だと思っています。ただ、今まで自分の発言や行動を否定的に取られることが多くあり、自分の考えを話したり、表現したりすることなんてもうできないし、怖いと思い、相手の言うままに従って行動したり、笑ってごまかしてしまいます》
《でも、そうすることで会社でも自信がない人、自分がない。ヘラヘラしていると思われています。そして何より、自分自身が仕事に対してやらされているという感覚になってしまっていると思います。その現状がすごくイヤです》
《本当は自信を持っていて、明るく素敵な女性になりたいです。ずっとこの事で悩んでいます。でも、何から始めたらいいのかわかりません。叶姉妹のおふたりからアドバイスを頂戴いただけましたら幸いです》

まず恭子さんは相談に回答する前に、「私たちはアドバイスということは今まで1回もしたことがない」と、自身のポリシーについて前置きした。
「まず最初に言っておかなければいけないのが、私たちはアドバイスということは、今まで1回たりとてしたことはないんですよ。ただ単に私たちはどう思いますということをヒントに何か得ていただければというふうに思っておりますね」
お便りの中で相談者が自身のことを分析していることについて「この方は自身のことを知ってらっしゃる」とコメントする美香さん。しかし恭子さんは、そうとも言えないと反論する。
美香さん「この方は、ご自身を知ってらっしゃいますよね」
恭子さん「いや、知ってらっしゃらないからこんなことになっちゃってるんじゃないの?」
「知ってらっしゃらないとはどういうことかと言うと、自分は意見をすごく強く持っていると思ってらっしゃって、それを発言したりとかするのはダメなことでは全くないんだと思うんですね。何の発言かによってはダメなこと、もしくは“コト”に寄ると思うんですよね」
「だから、その前置きがありながら、今の自分がこうなったというふうに言ってらっしゃるんですが。その内容すらが私たちにはわからないから、よく知ってらっしゃるなんて私は言えないですね」
恭子さんは、「本当に自分の意思を強く持っているのであれば、悩んでいる状態にならないのではないか」と指摘した。続けて、「自分の価値観で生きていれば、誰にも好かれなくても構わない」と自身の信念について語った。
「そもそもの、すごく強く自分の意思を持っていると思っていましたね。そんな方がですよ、急にそれを止めることができるのかというと、できないはずなんですよね。『はず』というか、レベルもあると思うんです。どれほど強いか」
「だから、私の著書の一つにまえがきで『自分の価値観で生きておりますと、そのことによって誰かに何か言われたり、誰にも好かれなくなったとしても、それは全然構わないのです』と書いていますよね」
「それは、私の本当に本心だから、実際そういうこともあり得ることの意思表明なんですよね。だからこの方が、誰にも好かれなくてもいいと思わないからこそ、変えた。当然そうですよね」
「だから、自分自身は何も言わなかったら今度は弱い人間だと思われる。でも、本当は心のなかにもともと持っている強いご自身を持っていらっしゃったとしたならば、どうであろうと、そんなに怯まなくても構わないと私は思うんですね。あくまでも思うだけですよ」
「だから、それを実行できるかどうか別として、言われたままに言われたことをする、それが当然だと思われる行動をご自身が取らなければ、少なくとも『これはこうじゃないですか?』と言えるような立場のお仕事をされているんであれば、また違うのではないかと思いますが。何しろ不条理なことが多い社会ですから。絶対的なこととは言えませんよね」
また、「笑ってごまかしてしまう」という部分について恭子さんは、「なぜ不愉快な気持ちのときに笑っていられるのか」と疑問を口にした。
「昔からずっと思っていることなんですが、なぜ不愉快な気持ちのときに笑っていられるのかと。最低限度黙って、沈黙でいられるのであれば、この方が言ってらっしゃるようにヘラヘラと笑って済ませておくよりもマシかもしれない。なぜ笑うのか? というのは、私が反対に不思議に思うことの一つなんですね」

叶姉妹 / Via Instagram: @kano_sisters007

恭子さんは、周りを気にしない心のためのトレーニングとして、「緑が見える公園を歩く」ことを提案した。
「一からフラットな気持ちで、まずは一日だけでもいいのでお休みをとって、できたらですよ。できたら緑が見える公園でも歩いてみる。危険じゃないように、お昼間ね」
「周りの人たちのことは何も気にせず、ちゃんと危険な人たちがいないかはもちろん見なきゃいけませんよ。でも、そうじゃない限りは、周りの人たちはないものとして、緑だけのところに自分が歩くということをしてみて、心の中に爽やかさがある風が吹くまで、そうやってみることが、一からやり直すための(方法ではないか)。これはあくまでも私が思ってるだけの方法論ですよ」
最後に恭子さんは「マイナスから始めたほうが、自分がもっと成長できる」と言葉を送り、回答を締めくくった。
「著書の中に必ず私は『自然と触れること』って書いている。それはなぜかと言いますと、自然が自分に教えてくれること、本当は自分が知っていることでも、自然が与えてくれる(何かがある)」
「もしくは気づかなくて、自分は知らなくても、自然と触れ合うことで自分が一からじゃなく、ゼロからでもなく、マイナスから始めてみればよろしいんじゃないかなと。私はよく、一から始めるではなくて、マイナスかと言いますね。なぜかと言いますと、もともとは、本当はゼロなんだと。でも、マイナスから始めたほうが、自分がもっと成長できるから」

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