照ノ富士、初の出稽古で10番 若元春と五分「悪くはない」

荒汐部屋に出稽古し、相撲を取る照ノ富士(左)=堺市

 大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)で2場所連続10度目の優勝を目指す横綱照ノ富士が4日、堺市の荒汐部屋に出稽古し、関脇若元春と10番続けて取って5勝5敗だった。出稽古は場所前初めてとなり「本格的に力を出して稽古するのは久しぶりで、動きを確かめたかった。悪くはない」と語った。

 先場所2日目に敗れた若元春に対し、左四つがっぷりで「力を抜くな。有利な体勢じゃないか」と攻めを促す場面も。熱のこもった内容だった。

 初場所は「何とか乗り切れたという印象しかない」と述懐。春場所出場は明言しなかったが「しっかり力を出し切って最後までやり切る」と抱負を述べた。

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