中国の「南水北調」中央ルート、2023~24年度結氷期の送水が完了

中国の「南水北調」中央ルート、2023~24年度結氷期の送水が完了

南水北調中央ルートの起点となる河南省南陽市の陶岔(とうさ)水路。(資料写真、南陽=新華社配信)

 【新華社北京3月4日】中国南部の水を北部に送る「南水北調」プロジェクトの中央ルートでこのほど、2023~24年度結氷期の送水が完了し、安全な運営と十分な効果の発揮といった二重目標を達成した。中国水利部とプロジェクトを運営する中国南水北調集団が1日に明らかにした。

 23年12月1日に冬季結氷期の送水開始以降、中央ルートの沿線への送水量は16億9千万立方メートルに上った。受水地域の生活・生産用水の需要を満たすほか、2億4千万立方メートルの生態補水も行われた。

 結氷期間中の送水は支障なく安定していた。計画よりも北京市向けが6千万立方メートル、天津市向けが1千万立方メートル、河北省向けが1億8千万立方メートル、河南省向けが9千万立方メートルそれぞれ増加し、結氷期の送水能力と効果が向上した。

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