【途中で見るのをやめた冬ドラマランキング】2位の『さよならマエストロ』をおさえたダントツ1位の作品は?

今期は多様性の時代に合ったバラエティ豊かな作品が目白押しで、「最終回まで見たい!」と思えるドラマも多いいっぽうで、視聴者をがっかりさせてしまった作品もあるようだ。

そこで本誌は、「途中で見るのをやめた冬ドラマ」について、アンケートを行った(~2月28日)。

第3位に選ばれてしまったのは、同率で3つ。

『不適切にもほどがある!』(TBS系)、『相棒season22』(テレビ朝日系)、そして『リビングの松永さん』(フジテレビ系)の3作品だ。

『不適切にもほどがある!』は宮藤官九郎のオリジナル脚本で、阿部サダヲ(53)演じる昭和の体育教師が令和の時代にタイムスリップしてしまい、昭和と令和の差に苦しみながらも奮闘する姿を描いている。

多様性が重視される令和に、昭和のオジサンを深堀りした今作。《昭和生まれではないため、話に入り込めなかった》(10代/学生)《ストーリーが過激すぎた》(10代/学生)と、時代のギャップについていけなくなってしまった10代の視聴者が目立った。また、《ミュージカルがストーリーに合わない》(60代/専業主婦)と、恒例のミュージカル演出を疑問に思う意見も。

『相棒season22』は2023年秋に引き続き「見るのをやめたドラマ」に選ばれてしまった。

ロングセラー作品だからこそ、《ストーリーがマンネリ化してきて、飽きてしまった》(30代/会社勤務)と、退屈に感じている人が多いようだ。また、《過去シーズンに比べて話が薄く、相棒らしくなかった》(30代/パート・アルバイト)と、過去シリーズと比較してしまう視聴者もいた。

『リビングの松永さん』は、中島健人(29)演じる堅物の松永さんと高橋ひかる(22)演じる女子高生がシェアハウスで同居することになるというストーリー。

恋愛をテーマにしたドラマは多いためか、《ありきたりな展開だった》(30代/会社勤務)と感じる視聴者が。また、《松永さんがいつも怒っているような感じがした》(20代/無職)《中島健人は純粋な男前役が似合う》(30代/パート・アルバイト)など、キャスティングに違和感を抱く視聴者が続出する結果となってしまった。

続く第2位は『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)。

西島秀俊演じる夏目俊平は、天才マエストロ(指揮者)でありながら、音楽以外の才能はからっきし。ある事件をきっかけに父・俊平と決別することを決めた芦田愛菜(19)演じる娘・響が父と正面から向き合っていくことで人生が少しずつ動いていく、というストーリーだ。

ギクシャクしている関係から始まったストーリーのためか、《あまり笑える内容ではなかった》(10代/学生)《響の不機嫌そうな顔が見ていて辛かった》(30代/派遣社員・契約社員)など、重たい内容の物語に抵抗を感じる視聴者が。

そして1位となってしまったのは『おっさんずラブーリターンズー』(テレビ朝日系)。

空前のBLブームを巻き起こした『おっさんずラブ』から5年、待望の続編だが、《前作から見ているが、内容に飽きてしまった》(20代/専業主婦・主夫)《物語に入り込めなかった》(20代/会社勤務) 《ストーリーについていけなくなった》(50代/専業主婦・主夫)と、単純に飽きてしまったという声が多かった。

今年も視聴者が関心を集めている冬ドラマ。いったいどの作品が最後まで視聴者を繋ぎとめられるのか――。

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