【米大統領選2024】 ヘイリー氏がトランプ氏に初勝利 首都ワシントン予備選

今年11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びで、3日に首都ワシントンの予備選があり、ニッキー・ヘイリー元国連大使(52)がドナルド・トランプ前大統領(77)に初勝利した。

共和党の候補者選びで、女性が予備選で勝利したのはアメリカ史上初めて。

ヘイリー氏の得票率は62.9%、トランプ氏は33.2%だった。

BBCがアメリカで提携するCBSニュースは、ヘイリー氏はワシントンに割り当てられた代議員19人全員を獲得し、これまで獲得した代議員が43人になったと伝えた。ただ、トランプ氏は代議員244人を獲得しており、大差をつけられている。

ヘイリー氏は先月24日、知事を2期務めた南部サウスカロライナ州の予備選でトランプ氏に敗れていた。

今月2日には、ミズーリ、ミシガン、アイダホの3州で党員集会や党州大会があり、いずれもトランプ氏が勝利した。

11月の本選挙は2020年の前回に続き、トランプ氏と民主党の現職ジョー・バイデン大統領との対決になる可能性が高い。

「象徴的な勝利」

ヘイリー氏のワシントンでの勝利は、象徴的なものに過ぎないと広く受け止められている。

米紙ワシントン・ポストは、地元の共和党関係者の話として、予備選には共和党員2035人が参加したと伝えた。

ヘイリー氏の選挙陣営の広報担当、オリヴィア・ペレス・キューバス氏は、「ワシントンの機能不全に最も近い共和党員が、ドナルド・トランプ氏と彼がもたらすすべての混乱を拒絶していることに驚きはない」と述べた。

トランプ氏はワシントンでの予備選を除き、これまで行われた共和党の予備選や党員集会のすべてで勝利してきた。

15州と米領サモアで一気に予備選が行われる5日のスーパーチューズデーでは、トランプ氏はさらに多くの代議員を獲得する見通しだ。共和党の代議員874人の獲得が争われるこの日は、指名争いで最も大事な1日となる。

(英語記事

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