西川龍馬、高校先輩の吉田正尚「7」背負い「結果残して自分の番号に」 オリックスに移籍し初パリーグ戦へ

打撃練習するオリックス・西川龍馬=宮崎県(球団提供)

 プロ野球広島からオリックスにフリーエージェント(FA)移籍した西川龍馬外野手(福井県・敦賀気比高校出身)が1カ月間の宮崎キャンプを終え、3月1日までに福井新聞のインタビューに応じた。初のパ・リーグでのシーズンに向け「対応できる自信はある」と手応えを口にする。高校の1学年先輩の吉田正尚外野手(米レッドソックス・福井県福井市出身)から引き継いだ背番号7については「まだやっぱり正尚さんの番号なので、今年しっかり結果を残して自分の番号にできたら」と語った。

 西川は新天地でのキャンプについて「(広島時代と比べ)全体練習が短く、自分の時間がしっかり取れる」という。個人の打撃練習では「力強く振ること」などをテーマとした。パ・リーグには球速や球威に優れた投手が多いため「速い真っすぐに負けないよう、しっかり体で打つ意識」でバットを振り込んだ。現地のファンについては「めちゃくちゃ多い。カープが(2016~18年セ・リーグ)3連覇した時以上」と人気球団での充実ぶりをうかがわせた。

⇒西川選手、吉田選手がトークショーで語った高校時代

 29歳の好打者は新天地でも打線の中核を担うことが期待される。2月28日のロッテとの練習試合では今キャンプ初の1番に座り、第1打席で膝元の球を中前に運ぶ巧打ぶりを発揮。「1番だったので塁に出ることだけを考えていた」と淡々と振り返った。

 昨季は打率3割5厘をマークしベストナインを初受賞したが、けがの影響でフル出場できず、タイトルはなし。「今年はけがしないことだけ。それがなければパ・リーグのピッチャーにもある程度対応できる自信はある」と力強く語った。今季の目標は「リーグ4連覇は大前提。個人では打撃タイトルは何かしら取りたい」と意欲を見せた。

⇒【続きを読む】後輩へメッセージ、選抜高校野球大会の思い出は…

◇にしかわ・りょうま 大阪府出身。福井県の敦賀気比高校から社会人の王子を経て、広島からドラフト5位指名を受け、2016年入団。昨季は4番も務めるなど、主軸としてリーグ2位の打率3割5厘、チーム最多の56打点を記録。走攻守に優れ、通算821試合出場で815安打、64本塁打、打率2割9分9厘。176センチ、83キロ。右投げ左打ち。29歳。

© 株式会社福井新聞社