中国不動産開発の万科、株・社債の売り続く 流動性懸念で

Clare Jim

[香港 4日 ロイター] - 中国不動産開発大手の万科企業の株式と社債が、流動性懸念で先週に続き売り込まれている。

同社の香港上場株は先週8.1%安となっていたが、4日は7.1%下落した。深セン上場株は4.7%安で、先週の3%安を上回る下落となった。

デュレーション・ファイナンスによると、0802GMT(日本時間午後5時02分)時点でドル建ての2029年満期債は額面1ドルに対し44.512セントと、前営業日比1.4セント安。27年満期債は一時約3セント下落していたが、その後は前営業日とほぼ同水準で推移している。

国内の人民元建て28年満期債は午後に20%超急落して64元となったため取引が一時停止された。27年満期債は値を消し3.6%安。その他の元建て債券は全般的に安定しており、1%超上昇した。

信用データ提供のレオルグは4日、万科が保険会社と債務期限延長について協議中で、政府支援を求めるために幹部が北京を訪れたと伝えており、市場の懸念が強まっている。

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