【桜木町】桂歌丸師匠のリスペクト公演など「横浜にぎわい座」の今年注目の演目は?

落語、漫才など大衆芸能の専門施設として2002年に開場した「横浜にぎわい座」。桜木町駅から野毛の方面に向かって徒歩3分の場所にあり、毎日のように人気の噺家やこれから注目の若手らが舞台に上がっています。

出典:リビング横浜Web

2代目館長の故・桂歌丸さん

前館長・桂歌丸さんの想いを受け継いで

同施設では、毎月1日から7日の間に「横浜にぎわい寄席」を開催。落語・浪曲・講談の第一人者や今後業界を背負って立つと期待される演者による独演会・一門会・二人会をはじめ、趣味をテーマにした「ただの○○好き」シリーズなどといったバラエティ豊かな公演を実施。若手演者の研鑽の場として「登竜門シリーズ in のげシャーレ」は年間を通じて開催され、若手の育成にも力を入れています。

中でも今年は、同施設の2代目館長の桂歌丸さんが7回忌を迎えるのにあたり、リスペクト公演が開かれます。歌丸さんのライフワークだった落語の中興の祖と呼ばれた明治時代の大名人・三遊亭圓朝作品の復活や、埋もれた古典落語・希少演目の発掘に焦点を当てた公演です。

歌丸さんはかつて、“圓朝曼荼羅”と呼ばれるほどこみいった「怪談 真景累ヶ淵」を独自に整理し、好評を博しました。歌丸さんのリスペクト公演では、古今亭志ん輔が、「真景累ヶ淵」を再構成し、計4席にまとめて演じます。公演名は〈にぎわい座 志ん輔三昧~「真景累ヶ淵」通し口演 語り直し〉です。

歌丸さんは、圓朝作品だけでなく「辻八卦」「いが栗」「鍋草履」といった古典落語や希少落語を掘り起こしました。「希少演目 名作落語の夕べ」では、演者自ら掘り起こした演目と現在では演じられる機会が少なくなった演目を口演します。

にぎわい座 志ん輔三昧~「真景累ヶ淵」通し口演 語り直し

開催日 4/13(土)、6/8(土)、8/10(土)、10/14(月・祝)

時間 各日14:00開演(13:30開場)

会場 横浜にぎわい座 芸能ホール

料金 全席指定 各日3200円

出演 古今亭志ん輔

「希少演目 名作落語の夕べ」

開催日時 6/11(火)19:00開演(18:30開場)

会場 横浜にぎわい座 芸能ホール

料金 全席指定 3200円

出演 柳家わさび「ぼたもち小僧」、桃月庵白酒「茗荷宿」《仲入り》桂歌春「鍋草履」、柳家さん喬「肝つぶし」 ※出演順

また、6/4(火)から7/31(水)までの期間、横浜にぎわい座2階情報コーナーでは「桂歌丸前館長 にぎわい座芸人伝」と題して、歌丸さんの芸と人生を巡る展示も。入場無料なので近くまで訪れた際にはぜひ立ち寄って。

「桂歌丸前館長 にぎわい座芸人伝」

期間 6/4(火)~7/31(水)※会期中の休館日をのぞく

時間 10:00~21:00(最終日のみ17:00まで)

会場 横浜にぎわい座2階情報コーナー

料金 無料

休館日 6/19(水)・20(木)、7/17(水)・18(木)

明治35年には伊勢佐木町に6軒の劇場と13軒の寄席があったという記録も残っており、かつての横浜は寄席や芝居小屋でとても賑わっていたのだとか。同じ桜木町でも横浜ランドマークタワーがある方面とはガラッと趣きの変わる、横浜のもう一つの顔をぜひ感じてみては。

【問い合わせ】

横浜にぎわい座

℡045-231-2525

https://nigiwaiza.yafjp.org/

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桂歌丸さんのリスペクト公演を行う古今亭志ん輔さん

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にぎわい座外観

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