人気の「ジャンボパレード」、熱中症リスクで休止 今夏の桐生八木節まつり 来年以降の再開目指す

 毎年8月に桐生市で開かれる「桐生八木節まつり」の行事「ジャンボパレード」について、同パレード実行委員会は4日、猛暑を考慮して今年の実施を取りやめると発表した。日中に仮装姿などで中心街を練り歩く現在の形態は熱中症リスクが高く、安全に開催できないと判断した。新たな実施形態を検討し、来年以降の再開を目指す。

 人気イベントであるパレードは同市の本町通りで行われる。昨年は市や金融機関、有志団体など11団体の約600人が参加。法被やコスチュームに身を包み、曲に合わせダンスなどを披露した。

 今年の開催については、2月中旬に同委員会で協議した。昨年は大きなトラブルはなかったが、参加者と観覧者の健康を重視し、休止するとの結論に至った。今後開かれる同まつり主催団体代表者会議で正式決定する。

 立沢俊明委員長は「今年以降も猛暑が予想され、熱中症の危険性は高まるため安全開催は難しい。パレードの参加チームや関係者の意見を伺いながら、今後の開催形態を検討したい」とコメントした。同市では昨年、35度以上の猛暑日が国内最多を更新する46日を記録した。

 猛暑下でのまつり開催を巡っては、関係団体の代表者でつくる検討委が課題を整理して提言書をまとめ、主催のまつり協賛会に2月9日に提出。熱中症リスクを回避してパレードを実施することなどが盛り込まれていた。

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