“勝ち癖”をつける2年連続最下位の日本ハム OP戦は3勝1分の首位

日本ハムが2月の対外試合から快進撃を続けている。

2月11日の楽天戦から始まった対外試合はここまで9勝1敗1分で、2月27日の巨人との練習試合に3-5で敗れただけだ。オープン戦も4試合を戦って3勝0敗1分だ。

この時期は開幕に向けて選手たちが状態を上げていく中で、勝敗は関係ないと言われることが多いが、2年連続最下位に沈む日本ハムはこの時期に白星を積み重ねることは、“勝ち癖”がつくという意味ではプラスになるのではないだろうか。

特に3月3日に札幌ドームで行われた阪神とのオープン戦では1-5の7回に、今川優馬、水野達稀、郡司裕也の適時打が飛び出し、一挙4点を奪い逆転に成功すると、このリードを守り切り逃げ切った。集中打で逆転した7回、阪神の投手は及川雅貴と一軍入りを狙う投手だったとはいえ、日本ハムもレギュラーを目指す選手たちが逆転打を放っている。

競争力が例年以上に高い。レギュラーと呼べる選手が少ないが、新庄剛志監督が就任1年目から辛抱強く起用してきた若手選手たちが力をつけてきていることは間違いない。レギュラー固定が望ましいが、現有戦力の底上げができれば、期待の若手や状態の悪い選手に依存することなく、調子の良い選手を起用できるメリットもある。

今季に向けて日本ハムからFAで山﨑福也、新外国人として投手ではマーフィ、ザバラ、バーヘイゲン、野手ではスティーブンソン、レイエスを補強し、トレードで黒木優太をオリックスから補強するなど、戦力アップにも成功した。

投手陣は開幕投手が内定している伊藤大海に、加藤貴之、山﨑と先発の軸が3枚おり、リリーフ陣も昨季は救援防御率2点台と安定していた。昨季リーグワーストだった失策数、守備力が向上し、細かいミスがなくなれば、上位進出も見えてくる。

練習試合、オープン戦の序盤の段階とはいえ、2年連続最下位のチーム、とにかく今の時期でも勝つことは大事。“勝ち癖”をつけて3月29日、敵地・ZOZOマリンスタジアムに乗り込みたいところ。オープン戦では引き続き、白星を積みかねていきたい。

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