「最悪な状況も、最高な出来事に変わる」 “7本指のピアニスト”西川悟平氏の経験いかしたモットー

ピアニストの西川悟平氏

“7本指のピアニスト”として知られる西川悟平氏が、自らがパーソナリティーを務めるラジオ番組で、これまでの経験や、千葉県・松戸警察署の一日警察署長を務めた話などを語った。

西川氏が出演したのは、フリーキャスターの丸岡いずみと月替わりでパーソナリティーを務めるラジオ関西の番組『Open the door』。

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1995年に発生した阪神・淡路大震災から、今年で29年。当時大阪に住んでいたという西川氏は、その身をもって震度5の揺れを体感。ガラスは割れ、タンスは倒れるなど、自宅はほとんど全壊状態となったという。

同じく災害に見舞われた経験として、アメリカ・ニューヨークに住んでいた2012年に発生したハリケーン・サンディについても触れた。ルームメイトが家を空けていたため、水も電気も止まってしまったアパートの部屋で1人、冬の11月を乗り越えたのだそう。

1人で過ごすことに心細さを感じていた西川氏を励ましてくれたのは、東日本大震災を経験した学生たちからのメッセージだった。「電気も水もなくて寒いと、不安だしこわいですよね。でもきっと乗り越えられる日がくると思うので、踏ん張ってくださいね」というメッセージを紹介し、現在も彼らと交流があることを明かした。

2024年元日に起こった能登半島地震の被災者に向け、西川氏は、「本当に、踏ん張ってください。きっといつか、いいことがあると思います」とエールを送った。

昨年12月7日、ひょんなことから千葉県・松戸警察署の一日警察署長に任命されることとなった西川氏。「普通ならありえないような経験をさせていただきました」と感謝の思いを語るとともに、「『最低最悪。こんなことありえない』と思うような時期があったとしても、一つひとつの出来事や出会い・ご縁に感謝して進んでいたら、最悪と思うような状況も最高な出来事に変わることがあるんだと再確認できました」と自身のモットーを語った。

「夢や目標があるなら、口に出すことが大切」と話す西川氏の2024年の抱負は、「全国制覇!」だそうで、「47都道府県、まだ行ったことのない土地で演奏したい」と意気込んだ。

※ラジオ関西『Open the door』2024年2月18日放送回より

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