関根勤&早見優が「MUSIC-X」で自由にクロスオーバーさせた新しい音楽カルチャーを発信!

BS-TBSで4月4日からスタートする「MUSIC-X(ミュージッククロス)」(木曜午後9:00)の取材会が開催され、MCを務める関根勤と早見優が出席。番組の見どころなどを語った。

2020年から放送している「昭和歌謡ベストテンDX」を大幅リニューアルした音楽番組「MUSIC-X」。16年にスタートした「昭和歌謡ベストテン」から数えると、7年半続いてきた長寿番組だ。若い世代を中心に、昭和歌謡ブームが生まれたのを機に、1970年代のニューミュージックや、80年代のシティーポップ、テクノ、90~00年代以降のダンスミュージックなどをフィーチャー。単なる懐メロや昭和歌謡とひとくくりにできない、新しい音楽的価値を見いだしていく。過去の宝物のような音楽を拾い直し、世代やジャンルを超えて自由にクロスオーバーさせた音楽カルチャーを発信していく。

まず、80年代の思い出を聞かれた関根は「80年代というと、『欽ちゃんのどこまでやるの!』(76~86年/テレビ朝日系)に出て、 わらべ(高部知子、倉沢淳美、高橋真美)の「もしも明日が…。」(83年)の後ろでコーラスしながら踊っていました。小堺(一機)くんと黒子でやっていた思い出があります。懐かしいですね」と懐古。

80年代を代表するアイドルである早見は「私は82年にデビューしたので、一番忙しかった時期だったなと。(松本)伊代ちゃんも私も真っただ中にいたから、当時は客観的に見ることはなかったんですけど、今振り返ってみると、 日本自体もキラキラとしていた時代ですし、本当に寝る間もなかったんですけど、充実した毎日だったなと思いますね」と明かした。

初回は、韓国出身のDJでシティーポップブに火をつけたNight Tempoが登場。ゲストの松本らと共に、80年代の音楽を振り返る。

収録を終え、関根が「Night Tempoさんが、松本伊代さんのアルバムでご本人も人前で歌ったことがないという曲を、リミックスしくださったのですが、とてもかっこよかったです」と言うと、早見も「カッコよかったですね~」とうなずき、「皆さんのイメージしている伊代ちゃんとまた違う一面が見られますよね」と付け加えた。

実は、松本とNight Tempoと3人でのライブ経験もあるという早見は、「Night Tempoさんは86年生まれなんですが昭和が大好き。若い世代の方とコラボをすることによって、昭和の宝物の楽曲が生まれ変わって、新たな形で発信できるというのは、すごくうれしいですね。実は、昨年の夏に、私のアルバム収録曲の中から『COMPLEX BREAK OUT』という曲をNightさんが選んでくれて、アレンジしてくださったのですが、『夏色のナンシー』とは違う角度からアーティストとして見てくださって、とてもうれしいなと思いました」と、Night Tempoとのエピソードも披露した。

4月11日放送予定の松任谷由実特集の収録も既に行っており、「あらためてそのすごさを感じた」と言う関根は「ユーミンさん(松任谷)は、自分の歌以外に人にも歌を提供してる。その曲の多さと広さに、本当に天才だなと思いましたね。いろいろなジャンルの歌を、今もまだ作詞・作曲をなさっている」と感心。早見も「ユーミンさんの歌で思い出がない人は絶対いないんですよ。みんな『私はこの歌が好き』とか言いますよね。私は『中央フリーウェイ』が大好きなんですけど、 ハワイにいた頃から聴いていて、日本に来て高速道路を走った時、『本当にビール工場がある!』と思って感激したんです」と思い出を述べた。

すると関根も「僕は『ルージュの伝言』ね。明日の朝、ママに怒ってもらうって、歌詞がすごいですよね。奇麗なメロディーで歌われているじゃないですか。で、ルージュで伝言するんですよね…」と話し、さらに、バンバンの「『いちご白書』をもう一度」も好きでずっと聴いていたんですけど、これもユーミン(荒井由実)が作ったと聞いてびっくりしました!」などと話し、思い出は尽きない様子。

その後、この番組でMCをする上でどのように臨んでいるかを聞かれると、「自然体で挑んでいる」という関根に対し、早見は「私は、次の質問もしなければいけないので、そのタイミングを見たりしています。時々、関根さんが暴走されると、 面白くてツボにはまっちゃうことがあると、心のブレーキかけたりします(笑)」としっかりコントロールしているとのこと。それを受けて、関根が「明るく楽しい現場になったらいいなという感じです。ゲストの皆さんに楽しく笑って帰っていただくというのはモットーにあります!」とあらためて語った。

なお、番組の大幅リニューアルに関して、関根は「僕は、スタッフに対して視聴者層を広げたいという意向があると感じました。僕もいろいろな人に見てもらう方がいいなと思っていましたので、僕は歓迎でした!」と説明し、早見は「完全リニューアルする前からちょっと、クロスオーバー的なテーマでゲストの方がいらっしゃっていたのですが、音楽を好きという方が集まって、ジャンルとか世代とか、ジェネレーションギャップを感じさせないというのが音楽のいいところなので、 音楽を通じてコミュニケーションが広がって、より豊かになったらうれしいなと思います」と期待を込めた。

さらに、お互いのいいところや、好きな音楽の話題、呼んでみたいアーティストとその理由などの話で盛り上がる中、目指す方向性として、関根が「『MUSIC-X(ミュージッククロス)』というタイトルですし、演歌をジャズ調で歌ってもらったり、演歌の方が逆にジャズっぽいアレンジで歌うとか、形にとらわれない自由な形で音楽を楽しめたらいいですね。玉置浩二さんとか斉藤和義さんとかにも来てほしい」とラブコールを送った。

続いて、早見は「リアルタイムで歌番組を見てきた世代はもちろん見ていただきたいんですけど、たぶん40代は歌番組が少なくなってきた年代だと思うので、その年代の方にも見てもらいたいと思います。私の娘たちと同じ20代の若い人たちは、YouTubeとか短い動画を見ることが主だと思うので、1時間たっぷりと歌を楽しめるこの番組を、ご家族で一緒に見るというのがすてきだなと。みんな端末じゃなくて、お茶の間など一つの場所に集まって見ていただけるとうれしいです」と思いを伝えた。

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