超新星爆発の残骸捉えた画像公開 観測衛星「XRISM」が撮影

観測衛星「XRISM」が撮影した、超新星爆発の残骸「SN1006」=2月(JAXAなど提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、天体や高温ガスから出るエックス線を捉える観測衛星「XRISM(クリズム)」が撮影した新たな画像を公開した。地球から約7千光年の距離にある爆発した超新星の残骸「SN1006」で、直径65光年の球状天体に成長している。

 JAXAによると、名前は「源氏物語」を執筆した紫式部らが活躍した西暦1006年に超新星爆発を起こしたと考えられることに由来する。現在も秒速5千キロで膨張し続けているという。

 年老いた星は爆発し、宇宙空間にさまざまな元素をばらまく。今回の観測からは、膨張の詳しい状況や元素の放出量を調べられるとしている。

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