日本製鉄呉地区跡地に「複合的防衛拠点」の整備を打診 防衛省

去年秋に全面閉鎖された広島県にある日本製鉄呉地区の跡地について、防衛省が県に対し「多機能な複合防衛拠点」を整備したいと打診したことが分かりました。

広島県によりますと、4日午後、防衛省と中国四国防衛局の職員が県庁を訪れ、防衛力の抜本的な強化のため今後、「多機能な複合防衛拠点」を新たに日本製鉄呉地区の跡地に整備したいと、説明があったということです。

また、このことについて、日本製鉄、防衛省、県、呉市の4者で協議することも求めたということです。

県は、日本製鉄跡地の利活用策の選択肢の一つとして、今後、防衛省から丁寧に話を聞いていきたいとしています。さらに地域経済の発展を念頭に、幅広い利活用策を検討するため、来月、日本製鉄、県、呉市の3者協議の場を新たに設置。立地に適した将来性のある利活用策についての調査も進めるとしています。

呉市の新原芳明市長は、「防衛省に県や市にとって必要な情報は共有していただくよう要請するとともに、呉市からは防衛省や日鉄に必要な意見を伝えてまいりたいと考えています」とコメントしています。

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