知的障害女性に性的暴行 福祉施設元職員に懲役6年判決 大津地裁「立場を利用、卑劣」

大津地裁

 障害のある女性に性的暴行を加えたとして準強制性交と準強制わいせつ罪に問われた障害者福祉施設元職員の男(49)の判決公判が4日、大津地裁であった。畑山靖裁判長は「卑劣かつ悪質」として求刑通り懲役6年を言い渡した。

 判決によると、男は2021年3月2日から同24日の間、勤務していた滋賀県内の福祉施設で、利用者の女性が知的障害のため心神喪失の状態にあることに乗じて、3回にわたってわいせつな行為をした。

 畑山裁判長は「被害者と日常的に接する中で性的関心を抱き、被害者が性的行為の意味を認識しておらず、発覚することはないと考えた」と指摘。「施設職員として利用者を支援、保護すべき立場にありながら、立場を利用して犯行に及んだ」と厳しく非難した。

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