青柳製作所、自己破産申請へ 負債2億8400万円 茨城・筑西

経済情報

帝国データバンク水戸支店は4日、金属部品加工の青柳製作所(茨城県筑西市)が1日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。4月中に水戸地裁に自己破産の申し立てを行う予定。負債は約2億8400万円の見込み。

同社は1964年創業。鉄骨系プレハブ住宅部材や自動車用スプリング部品などのプレス加工を手がけた。中でも大手ハウスメーカーの鉄骨構造躯体(くたい)の加工を主力受注とし、2008年4月期には年売上高約4億6600万円を計上した。

だが以降は、受注量と売り上げを確保できなくなり、09年から赤字決算が常態化。大幅な債務超過に陥り、安定感のない事業運営を強いられた。主力取引先からの発注が打ち切られ、新たな発注先も見つからなかったことから、事業継続は不可能と判断した。

© 株式会社茨城新聞社