岡山・吉田さん夫妻に県善行賞 用水路転落の女性救助、南署で式

表彰状と記念品を受け取る吉田宜義さん(右)

 岡山市内で用水路に転落した女性を救助したとして、同市南区古新田の会社員吉田宜義さん(54)、寿美代さん(51)夫妻に1日、岡山県善行賞が贈られた。

 岡山南署によると、1月5日午前9時ごろ、自宅の玄関前にいた宜義さんが「助けて」という声に気付き、約200メートル離れた用水路(深さ1.3メートル、水深0.6メートル)で、近所の80代女性が自転車ごと転落しているのを発見。寿美代さんに通報を頼むとともに自ら用水路に入って引き上げた。女性にけがはなかった。

 同署で伝達式があり、小山健太朗署長が宜義さんに表彰状と記念品を手渡した。地元消防団に約30年間在籍する宜義さんは「おかしいなと感じたら動くようにしている。日ごろの姿勢が生きた」と話した。

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