3方向に引き合い一年を占う…300年の伝統「つつこ引き祭り」5年ぶり通常開催 福島

5年ぶりの通常開催です。福島県伊達市で3日、江戸時代から300年続く伝統の「つつこ引き祭り」が開かれました。「つつこ」を引いた方向で、その年の運勢が決まります。今年はどんな年になるのでしょうか?

伊達市保原町で江戸時代からおよそ300年続く伝統の「つつこ引き祭り」。新型コロナの影響で、これまで中止や規模縮小を余儀なくされていましたが、3日、5年ぶりに通常の規模で開催されました。

「つつこ」とは、蒸かしたもち米が入った大俵で、長さ1.8メートル、直径1.5メートル、重さはおよそ800キロもあります。真冬の寒さの中、下帯姿の男たちおよそ60人がつつこを担ぎ、巌島神社を起点に、5年ぶりに街を練り歩きました。

男衆「うわ~寒い~」 浦部智弘アナウンサー「寒いですよね?」 男衆「寒くねぇ!盛り上がりがたりねぇぜ!」「気合入れろ!」

つめかけた見物客には「つつこ」の上から縁起餅が投げられます。

浦部アナ「5年ぶりのつつこ引き会場は大いに盛り上がっています。たくさんの人が集まっています」

市内の三方向へと、つつこを引き合いました。「上方部(かみほうぶ)」が勝てば「五穀豊穣」、「内町(うちまち)」が勝てば「無病息災」、「下方部(しもほうぶ)」が勝てば「商売繁盛」の年になるといわれています。

今年は「下方部」が勝って「商売繁盛」の年となりました。

市内の女子小学生「すごかったです」「重そうで大変だなって思いました」

Q.この祭りのため鍛えているんですか? 参加した男衆「もちろんですよ、ちょっとポージングしていいですか?毎日2時間くらいつつこ引き祭りのためにトレーニングしてきました。来年も出たいと思います」

伝統の祭りは、真冬の寒さを吹き飛ばす盛り上がりを見せました。

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