維新・馬場代表、万博と能登半島復興の両立に自信 重機や資材で「障害は予想できない」

「日本維新の会」「教育無償化を実現する会」の国会議員団43人が4日、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)に建設中の2025年大阪・関西万博会場予定地を視察した。建設開始後、党としての視察は初で、維新からは馬場伸幸代表(59)、藤田文武幹事長(43)、音喜多駿政調会長(40)らが参加。視察後は、府庁で日本国際博覧会協会(万博協会)の石毛博行事務総長(74)らと意見交換した。

意見交換後、記者団の取材に応じた馬場氏は、万博が能登半島地震被災地の復旧・復興の妨げになるという声を念頭に「協会側も参加ゼネコン、企業から、能登半島の復興との関連性について支障があるのかないのかというようなことをお尋ねをさせていただいた。すでに2回ヒアリングを行っている」と明かした。その上で「資材の点であるとか、重機の点であるとか、また人手の問題。そういうことについて、何か障害が出るということは、現時点では予想できないというお答えをいただいたところであります」と説明した。

高市早苗経済安保相(62)が岸田文雄首相(66)に万博延期を進言し、最終的に首相の判断に従うとしたことに触れ「経産省、またきょうの万博協会からも、そういうことがあるのかないのかヒアリングはさせていただいた。高市さんの発言には関与していない。あの方の今のお役職ですね、万博のことを十分熟知されているのかどうかということについては、はっきりとわからない。高市大臣にお尋ねするということは現段階では考えていません」と、高市氏の真意を確かめることはないという。

さらに「能登半島地震の復興がどんどん進んでいく中で、資材が足りないとか人手が無いということであれば、優先的に協力をしていくということは我が党として方針を決めています」と強調した。

万博会場で進む工事を目の当たりにした馬場氏は「能登の方は、土木工事が中心。こちらは現場を見たらわかるように、こちらは建築工事が中心に移ってきている。ここで使ってるような大きな重機がいるような工事というのが、どれだけ能登地方であるかというのは、専門家にも聞いてみないとわかりませんが、両方並び立っていける。工事関係についてはそういう状況じゃないか」と述べた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

© 株式会社神戸新聞社