「ナイスボール!」桐光バッテリー復活 DeNA中川颯と大坪ブルペン捕手、再会に喜び「大人になった気がする」

投球練習を終え、笑顔で肩を組む横浜DeNAの中川颯(右)と大坪ブルペン捕手=横須賀市夏島町の球団施設「DOCK」

 8年ぶり、バッテリー復活―。横浜DeNAの中川颯投手(25)が4日、横須賀市夏島町の球団施設「DOCK」でブルペン入りし、桐光学園高校時代のチームメート、大坪亮介ブルペン捕手を相手に投球した。「ナイスボール!」。大坪ブルペン捕手はうれしそうに声をかけ、中川颯は笑顔で29球。練習後の2人は「懐かしかった」と声をそろえた。

 2016年、高校3年夏の神奈川大会準決勝以来の景色に、甲子園を目指した青春時代がよみがえった。「球の質も変化球も違うし、一球一球考えて投げている。大人になった気がする」と大坪ブルペン捕手が言えば、中川颯も「キャッチング技術はさすがやな」。練習を終えるとグラブタッチ。久々の再会を喜んだ。

 かつて神奈川を沸かせた2人だ。中川颯は右下手投げのエース兼4番の二刀流で活躍。大坪は世代別の日本代表経験を持ち、扇の要としてチームをけん引した。

 最後の夏は準決勝で藤平(楽天)石川(横浜DeNA)のダブルエースに中軸の増田(ヤクルト)、1年万波(日本ハム)を擁する横浜高に4―8で敗退。それでも中川颯は石川から初回に3ランを放ち、救援で7回3失点の粘投と、好ゲームを繰り広げた。

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