AIモデルが地方創生アンバサダーに就任 AI=多様性アピール 福島県楢葉町の魅力伝える

AIが生み出した美女「藤原れい」がこのほど、福島県楢葉町の移住促進PR大使(非公認)に任命。芸能人の代替として、AIが地方創生アンバサダーに就任した。

「藤原れい」はLes社が開発したAIモデルで2023年5月にインスタグラムを開設。AIであることを明かさず、1カ月半で約1万フォロワーを獲得し、同年11月に紙書籍による写真集を発売。注目を集め現在のフォロワー数は約3・5万人を誇る。

同町の「一般社団法人ならはみらい」では、地方創生や移住促進の中で多種多様な暮らしや働き方を推進。「藤原れい」がAIであることの多様性が、移住促進のコンセプトにマッチしたことで社会課題の解決のきっかけに、と非公認ながら移住促進PR大使に就任。インスタグラムやオフィシャルサイトを通じ、町の魅力を国内外に発信していく。

Les社はサイバーエージェント出身の二人による企業。今回の発表について「近年の生成AIブームは社会で未だ賛否両論のある分野ではありますが、AIと共存することが当たり前になる未来に向けて、このような社会貢献性が高い活動を『藤原れい』によって広め、日本国内の新たな文化形成や、新たな価値の創出に繋がる”きっかけ”となっていきたいと思います。『藤原れい』は、楢葉町のアンバサダーとして活動するだけでなく、 今後も様々な社会課題の解決に貢献していく予定です。AI技術の可能性を最大限に活かし、より良い社会の実現を目指します」とコメントを寄せた。

3月22日まで、東京メトロ明治神宮前駅と上野駅駅のデジタルサイネージに藤原れいと楢葉町の広告が登場する。

Les株式会社リリースの「Virtual AI Ambassador」表示を飾る「藤原れい」
福島県楢葉町の松本幸英町長から移住促進PR大使(非公認)の委任状を手渡されるAIモデル「藤原れい」

(よろず~ニュース編集部)

© 株式会社神戸新聞社