「日経コンストラクション」編集長が能登半島地震の取材で印象に残ったことは?

3月4日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、「日経BP日経コンストラクション」編集長の眞鍋政彦さんをお迎えし、能登半島地震の取材で印象に残ったことについてお話いただいた。

松井佐祐里アナ「まずは、日経コンストラクションについてご紹介させて頂きます。日経コンストラクションは30年以上の歴史を持つ、土木技術者向けの専門雑誌です。土木の最新ニュースや技術開発、採用時の効果、技術者個人のスキルアップ、入札の動向や受注のノウハウ、最近ではDXやGXなど、土木・建設にかかわる情報を幅広くタイムリーに伝えています。また事故や失敗、談合などの情報も、さらなる飛躍へのヒントとなるよう、掘り下げた形でお届けしています」

日経BP日経コンストラクション編集長・眞鍋政彦氏「補足させていただくなら、そういった生の情報を届けるだけではなくて、将来を予測したりとか、独自のアンケートを取って新たな課題を浮かび上がらせたり、いわゆる社会提言型の情報発信みたいなところも力を入れてます」

L is B代表・横井太輔氏「最近取材した中で印象に残っている現場はどこですか?」

眞鍋「能登半島地震での現地取材です」

松井「取材に行かれて、印象的だった出来事ってどんなことでしたか?」

眞鍋「特に今回、印象に残ったのがやっぱり道路の混雑状況です。これまで何度か地震、水害、土砂災害などの現地に行かせていただいたのですけど、ここまで道路が混雑してたという記憶はなくて、そこはすごく印象に残ってますね」

横井「その渋滞の原因は何だったんですか?」

眞鍋「見てる感じでは、やはり一つは地震の揺れなどで、斜面が崩壊して道路が寸断してるとか、道路自体が被害を受けて寸断してる地震の強さによる被害というのが大きかったのかなと思います。もう一つは山間部だったので、バイパスとなるような道路がそれほどなかった。バイパスとなるところがなかったために混雑してしまった」

横井「道路が寸断されたり、ちょっとひびが入ってても、乗用車はなかなか行けないですからね」

松井「今回の地震で、これからの教訓になるような情報といいますか、何か感じられたことってありましたか?

眞鍋「先ほど渋滞の話をして地震の揺れとか、道路がそもそも少なかったという話をしましたけど、地元の建設会社の方が寝る間も惜しんで緊急復旧、いわゆる道路啓開、道を切り開く作業を地震の次の日からやられてた。彼らが非常に頑張っていたのは取材で明らかになりました。そこはもう頭が下がる思いなんですけれども、被災者の命を救うという意味では72時間とよく言われますけれども、その72時間の中でですね、いかにたくさんの道路を、啓開するか、開くか、っていうところを、今後も考えるべきかなと思ってます」

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