「オール御殿場」での支援を約束しました。能登半島地震で被災した石川県立能登高校のソフトテニス部が練習と学習を続けるため、静岡県御殿場市に滞在することになり、3月4日、歓迎式が行われました。
【写真を見る】「日本一に向かって頑張る」能登高校の強豪ソフトテニス部が練習再開「オール御殿場」での支援を約束=静岡【能登半島地震】
能登高校の生徒たちを乗せたマイクロバスが静岡県の御殿場市役所に到着すると勝又正美市長をはじめ、市職員たちが拍手で出迎えました。
ソフトテニス部の1年生と2年生23人は3月2日、御殿場市に到着。3月下旬から始まる「全日本高校選抜ソフトテニス大会」に向けて宿泊先の「時之栖」で、3日から練習を再開しました。
＜勝又正美御殿場市長＞
「まだまだ厳しい生活をしている故郷のことはいつも頭にあると思いますが、皆さんを日本一の富士山が見守っています。安らぎと癒しを時には感じていただき、勉学・練習に力いっぱい励んでください。『オール御殿場』で皆さんの活動を支援させていただきます」
能登高校のソフトテニス部は、2015年のインターハイ個人戦で準優勝、団体戦で3位に入るなど全国屈指の強豪チームとして知られています。
＜男子キャプテン 鳥竹柊生さん（2年）＞
「毎年の目標である日本一に向かって頑張っているので、御殿場市の皆さんには感謝しかないです」
＜女子キャプテン 竹口陽菜さん（2年）＞
「練習はしていたけれど、きれいなコートで打ててありがたい。いい環境で支援していただいたので勉学と部活動に一生懸命励みたい」
＜授業の様子（英語ミニテスト）＞
「『寄付する』は英語で?」「ドネイト（donate）」「拍手」
生徒たちは、地震の後、1月中旬からリモートでの授業が再開。ソフトテニス部の部員たちは、宿泊先の会議室を借りて能登高校の教室とオンラインでつないで授業を受けています。
生徒たちが滞在する3週間、御殿場市は、時之栖や陸上自衛隊などと連携し、寝泊まりや食事、練習環境などを無償で提供します。
＜能登高校ソフトテニス部 平武監督＞
「食事も宿泊も練習施設の使用料も、すべて御殿場市さんが負担していただいている」
能登高校ソフトテニス部、目指すは3月28日から名古屋市で開かれる「全日本高校選抜ソフトテニス大会」での優勝、日本一です。
＜能登高校ソフトテニス部 平武監督＞
「能登はまだ復興まで進んでいないが、逆境のなかでも日本一というチームの目標に向かってあきらめずに挑戦していく姿を通して、復興の一翼を担えればと思います」
＜男女キャプテン＞
「御殿場で、日本一を目指して頑張ります」
