全国最高齢87歳・青森県田舎館村の鈴木村長、今期で引退 11月で任期満了

 青森県田舎館村の鈴木孝雄村長(87)が4日、11月17日に迎える任期満了とともに、高齢を理由に引退することを明らかにした。鈴木氏は現職首長で全国最高齢。

 鈴木氏は開会中の村議会定例会一般質問で平田隆人議員(自民クラブ)の質問に答え「住民や役場職員に心から感謝したい。残された期間、村のため全力を挙げる」などと述べた。任期中で最も思い出に残ったこととして、2014年9月に天皇、皇后両陛下が田んぼアート視察で来村した際の思い出を挙げ「1時間懇談し、食事を共にしたことが最高の誇り」と振り返った。

 東奥日報などの取材に対し、鈴木氏は自身の後継候補について、これまで複数の村議に打診してきたものの、現時点では決まっていないとした。

 鈴木氏は村議を5期務めた後、2004年の村長選で初当選し現在5期目。2月3日に全国最高齢の首長だった新潟県出雲崎町の小林則幸町長(90)が退任したため、鈴木氏が最高齢となっていた。

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