カットをお願いしたら、前髪がガタガタ!「お客様のクセ毛のせいですねww」→ 最悪な美容師だった、、、

新しくオープンした美容院に行くとなると、美容師さんの腕や自分との相性もわからないのでちょっとドキドキしますよね。今回は、そんな新しい美容院で大ハズレを引いてしまった経験のある私の知人Hさんのお話です。

ftnews.jp

新しくオープンした美容院

Hさんが住んでいる家のポストに、新しい美容院がオープンするというチラシが入っていました。

店の前を通って様子を見てみるとなかなかキレイな店舗で、チラシに割引クーポンもついていたため、カットの予約をしました。

そして当日、Hさんがお店に行くと、そこに数人いた中で一番若そうな美容師がHさんの担当をすることに。
「よろしくお願いしまーす」
割引クーポンのおかげか店は満員で、どことなくスタッフ全員が疲れている雰囲気なのが気になりましたが、とりあえずHさんはカットの要望を美容師に伝えようとしました。

「ちょっと軽くしてもらって、前髪の長さは…… 」
「っていうかお客様ぁ~」
美容師はHさんの要望を遮るように話し始めました。

美容師の発言

「ちょっとクセ毛が伸びてきて汚くなっちゃってるんで~、縮毛矯正とかした方がいいんじゃないですか?」
Hさんは実は軽いクセ毛で、いつも他の美容院で縮毛矯正をしています。

「でも前に矯正してから2ヶ月しか経っていませんし、いつも決まった店でやってもらっていますので」
汚くなっているという言葉に傷つきながらもHさんがそう答えると、美容師は不機嫌そうにはあ~っと大きなため息をつきました。
「クセ毛のまんまだとちょっとやりにくいんですけどね~」
そして美容師はいかにも渋々といった感じでカットを始めました。

「はい、できました~」
カットの時間はおよそ10分ほどで、Hさんが頼んだのとは全く違うスタイルに仕上がりました。

前髪の長さは不ぞろいで、仕上げのセットも軽くブローしただけ。毛先はバラバラ。
「クセ毛なんでね~」
あまりのひどさに言葉の出ないHさんに対し、単価の高い縮毛矯正を勧めたかったのか、最後まで美容師はHさんのクセ毛のことばかり話します。
「このトリートメントを使ってもらうとちょっとマシになりますけど」
「もう結構です!」
高価なヘアケア商品を売りつけようとされ、Hさんはさっさとお金を払って店を出ました。

本部にクレーム

家に帰ったHさんを見て、高校生の娘が声を上げました。
「お母さん、髪の毛変だよ! やり直してもらった方がいいんじゃない?」
「やっぱりそう?」
「うん、毛先ガタガタじゃん!」
娘の言う通り、サイドや後ろの毛先もかなり雑な仕上がり。Hさんの怒りは頂点に達し、チェーン展開をしているその美容院の本部に電話をかけることに。

「すみません、そちらの系列店舗でひどい仕上がりにされたんですけど……」
Hさんは相談窓口の女性に、美容師にクセ毛が汚いと言われたことや、カットが雑だったことなど全てぶちまけました。

すると翌日またお店に来てくださいと言われ、Hさんは例の美容師以外のスタッフにカットをやり直してもらうことになりました。

エライ人登場

「この度は誠に申し訳ございませんでした!」
Hさんが美容院に行くと、ピシッとしたスーツ姿の男性が深々と頭を下げました。その後ろには店長らしき男性と、昨日の美容師が小さくなって頭を下げています。

どうやらこのスーツ姿の男性は本部の人のようで、昨日の美容師はというとHさんがクレーム電話をした後にかなり叱られたのか、すっかりしょげています。
「すぐにお直しをさせていただきます!」
店長がHさんを席に案内し、カットのやり直しをしてくれました。

「あの、クセ毛ってカットしづらいんですか?」
Hさんがそう尋ねると、店長の男性はあわてて首を横に振りました。
「クセ毛を活かすようなスタイルにするのが僕たちの仕事です。昨日は本当に失礼しました」

さすが店長、昨日の美容師とは全く違う、素敵なスタイルに仕上げてくれたといいます。

その後Hさんが二度とその美容院に行くことはありませんでしたが、ふと思い立ってその美容院のホームページを見てみると、スタイリスト一覧に例の若い美容師の姿はなかったそうです。

美容師の腕や相性も大事ですが、まずは礼儀やサービス精神を持って接してもらいたいものですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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