愛猫を『無視』し続けることが厳禁なワケ3選 猫に深い心の傷を負わせるかも

愛猫のワガママやイタズラは無視してもいい?

愛猫が何かを要求しているときは、できるだけ応えてあげるのが飼い主さんの務め。忙しいときに「構って!」とアピールされた場合にも、無視するのではなく「今は無理だから後でね」などと一声かけることが大切です。

しかし断ってもしつこく「遊んでよ~!」と要求してくる場合や、ごはんやおやつの時間でもないのに「ちょうだい」ともらえるまで訴え続けてくる場合には、甘やかさずに無視したほうがよいでしょう。

愛猫のワガママを受け入れてしまうと、どんどんワガママがエスカレートしていく可能性があるので厳しい対応が求められます。

また猫が悪さをしたときにはその場で叱るのがしつけの基本ですが、飼い主さんの気を引くためにわざとイタズラをした場合には、無視するのが効果的なしつけの方法だとされています。

イタズラに対してリアクションをすると、「構ってほしいときはイタズラすればいいんだ!」と愛猫が学習してしまうので要注意。

このように、愛猫を無視したほうがよいケースもあります。ただし必要以上に無視し続けることは厳禁です。飼い主さんに無視され続けると、猫も傷ついてしまうことを忘れないでくださいね。

愛猫を無視し続けることが厳禁な理由

1.ストレスが原因で健康に悪影響が出る

性格は個体差がありますが、飼い主さんに無視されると、猫はストレスを感じることがあります。無視される状態が長くなればなるほどストレスも溜まり続けて、いつしかストレスが原因のさまざまな悪影響が出てしまうこともあるでしょう。

ストレスによる悪影響のひとつは、猫の健康状態が悪くなることです。食欲が低下したり、下痢や嘔吐をしたり、過剰なグルーミングにより皮膚炎や脱毛を引き起こしたりといった症状が出ることがあるので注意しなくてはなりません。

2.ストレスが原因で問題行動を起こすようになる

飼い主さんに無視され続けたことでストレスが溜まると、猫が問題行動を起こすようになる可能性も…。

ストレスが原因の問題行動としては、トイレ以外の場所で粗相をする、攻撃的になる、どこかに隠れたまま出てこなくなるなどがあげられます。

猫はとても繊細でストレスを感じやすいので、しつけのために無視をするにしてもやりすぎはNG。厳しい対応をとるときは、さじ加減に気をつけたいところです。

甘えん坊の猫にとっては、無視されたことが精神的な負担になる場合も。ドライな子にとってはさほど気にならないかもしれません。その子の性格を見極めることも大切です。

3.飼い主さんとの信頼関係が壊れる

猫は単独行動を好む動物ですが、「愛されたい」「甘えたい」という欲求もあります。愛猫にとって飼い主さんは、誰よりも愛してくれて甘えさせてくれるはずの存在です。

その飼い主さんに無視され続けるということは愛猫にとって非常に辛いことであり、裏切られたような気持ちになってしまうかもしれません。

愛猫の心が深く傷ついた結果、これまで築いてきた信頼関係が壊れてしまう可能性も。愛猫からの信頼を失うと、関係を修復するのは時間がかかるので注意してください。

まとめ

愛猫と一緒に暮らしていく中で、愛猫を無視することになってしまう場面もあるかと思います。状況によって無視という対応を選ぶことはNGではないものの、必要以上に無視し続けることは厳禁!

我々人間が無視されると傷つくのと同じように、猫の心も傷ついてしまうということを理解して接することが大切です。何らかの理由があって愛猫を無視したときは、後から好きなだけ甘えさせてあげる時間を設けるなど、愛猫へのフォローも忘れないでくださいね。

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