鳥取・大山の雪崩 福岡の男性2人、いまだ見つからず 防災ヘリも初出動するが…手掛かりなし 「いち早く発見できるよう、あらゆる手を尽くす」

大山上空を飛んで遭難者を捜索する島根県防災ヘリ=4日午後4時9分、鳥取県大山町大山

 鳥取県大山町の国立公園・大山(1729メートル)で発生した雪崩に伴う遭難事故で鳥取県警などは4日、巻き込まれた福岡市の男性2人の捜索を行った。県警大山遭難広域救助隊の6人に加え、島根県防災ヘリコプターが初めて出動して2人を捜したが、発見できなかった。

 救助隊は午前7時ごろ、大山寺駐在所を出発。同町では雪崩注意報が2日から引き続き発令されており、元谷避難小屋から尾根の樹林帯を登り、雪崩が起きた雪表面の遺留物などを目視で捜した。

 雪や大気の状態が安定したことを受け、午後からはヘリコプターも捜索に加わり、上空から山肌の雪の状態を撮影。雪崩が発生した場所や発生の危険がある場所を捜した。捜索は日没により午後4時半に打ち切った。

 琴浦大山署によると、4日は男性2人の発見につながるような手がかりは見つからなかったが、ヘリコプターで周囲の環境を確認できたといい、今後の捜索に役立てる。地域課の井上将課長は「いち早く発見できるよう、今日得られた情報を生かしながらあらゆる手を尽くす」と話した。

 5日は午前7時ごろに捜索を始める予定にしている。

© 山陰中央新報社