「4年後に戻ってきてね」子どもたちがサケの稚魚放流 震災、温暖化で漁獲量は激減 福島・楢葉町

「4年後に戻ってきてね」。サケが特産品として知られる福島県楢葉町の木戸川で、子どもたちが稚魚を放流しました。

子どもたち「戻ってきてね~!」

4日朝、楢葉町の木戸川を訪れたのは、地元の小学生や園児など子どもたち。町の特産品でもある「サケ」の稚魚を放流しました。

木戸川は震災前、国内有数のサケの漁場として知られていましたが、震災や温暖化の影響で、去年の漁獲量はピーク時の1割未満に激減。放流する数も2割以下に減っています。

4日に放流したのは、大きさ5センチほどの稚魚およそ1万匹。子どもたちは、やがて60センチ以上に成長して帰ってくるサケとの再会を心待ちにしながら、地元の自然を守っていくという気持ちを新たにしていました。

参加した子ども「(稚魚は)すごく元気だった。1匹でもいいから帰ってきてほしい」
参加した子ども「サケの獲れる量は減っているので、僕たちも温暖化にならないよう頑張らないといけない」

放流した稚魚は、オホーツク海やアラスカ沖などさまざまな海を旅して、4年後に木戸川へと帰ってきます。

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